西武CS見えた!今季初単独2位浮上 辻監督「残り4試合、死ぬ気で戦ってきます」

[ 2020年11月5日 05:30 ]

パ・リーグ   西武10-3日本ハム ( 2020年11月4日    メットライフD )

<西・日>ホーム最終戦セレモニーを終え、外野席のファンにあいさつした辻監督(左)ら西武ナインにメッセージ入り応援グッズを掲げるファンたち(撮影・木村 揚輔)
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 今季、本拠地最終戦。4連勝で締めくくった西武・辻監督は、試合後のセレモニーでファンに約束した。

 「リーグ3連覇はかないませんでした。でも、私たちにはCSという目標があります。残り4試合、死ぬ気で戦ってきます」

 前日に2位ロッテに並び、迎えた一戦。初回から日本ハムの2年目右腕・吉田輝に「獅子おどし打線」が襲いかかった。主役は4打点のスパンジェンバーグだ。4点を先制した初回に右前適時打。2回にも2戦連発の15号3ランを右翼席上段に叩き込み、再び4得点だ。「1勝を積み重ねるために必死に戦った結果、いい本塁打になった」と振り返った。

 辻監督は新助っ人を「分からない。不思議だよ」と言う。打率は・268でそこそこ打つが、リーグワーストの147三振。それでも、猛打賞は今季9度と突然暴れる。好不調のギャップをこう評したのだが、指揮官はシーズン序盤にこの男に心を奪われていた。

 6月19日からの日本ハムとの開幕3連戦。スパンジェンバークは14打数1安打、8三振だったが、辻監督は「あいつは首を痛めていた。それでも弱音を吐かない」と明かす。我慢強い心を持つ男へ芽生えた信頼。それが、消え去ることはない。

 ロッテがソフトバンクに連敗し、今季初の単独2位に浮上。CSマジックも3となり、ラストスパートに入った。最大9ゲーム差からの逆転CS進出へ。辻監督は「選手の頑張りでここまできた。今まで以上に集中する」と、かぶとの緒を締め直した。(大木 穂高)

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