中日育成ドラ1、札幌学院大・近藤が仮契約「直球で押せる投手に」まずは早期の支配下登録目指す

[ 2020年11月5日 05:30 ]

入団交渉を終え、与田監督のサイン入りのドラフト会議のIDを手に笑顔の近藤
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 先月26日のドラフト会議で中日から育成ドラフト1位指名を受けた札幌学院大・近藤廉投手(22=東京・豊南)が4日、札幌市内のホテルで入団交渉を行い、支度金200万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約した。直球で押せる投手を目指す最速148キロ左腕は、早期の支配下登録を皮切りに“下克上”を目指す。

 希望と決意。大学での指名あいさつに続いて札幌市内のホテルで入団交渉を終え、近藤がプロのスタートラインに立った。「プロ野球選手になるという実感が湧いてきた」。シンプルな言葉に、思いがこもった。

 「元々の野球人生もエリートと呼ばれるほどではない。力をつけて、上(支配下登録)に上がって通用するピッチングをできるように力をつけたい」。そう強く思うのは、これまでの歩みからだ。高校3年夏はエースで東東京大会1回戦敗退。関係者の縁で札幌学院大に来て“夢”をつかんだ。

 近藤は言う。「高校のころはここまで来るとは思っていなかった。自分には“高校よりよく考えて練習したな”と言ってあげたい」。大学4年間で球速が13キロアップした左腕の最初の目標は、早期の支配下登録だ。好きなタイプに挙げたモイネロ(ソフトバンク)も育成からはい上がった左腕。近藤も、はい上がる。

 大学では主に先発を担ったが、八木智哉スカウトは近藤の強い球を評価した上で「先発、中継ぎ、どのポジションでも投げられると思う」と期待する。右打者の内角への制球に自信を持つ近藤も、意気に感じ「中継ぎで、また違った視点で野球を見たりするのも楽しみ」と頬を緩めた。

 本塁打王3度のタイロン・ウッズ氏の姿に、小・中学生時代は中日が好きだった。「直球で押せる投手になりたい」。強い思いを胸に、上だけを見据えていく。(竹内 敦子)

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