レイズ・福田紳一郎氏 限られた時間で治療…トレーナー陣も奮闘

[ 2020年10月25日 02:30 ]

コロナ禍のWシリーズ 76年ぶり1カ所開催

レイズを支える福田紳一郎トレーナー(本人提供)
Photo By 提供写真

 19年8月からレイズのアスレチックトレーナーを務める福田紳一郎氏(35)は球場に向かう前、選手ら関係者全員の体温を測り、新型コロナウイルスに感染していないか症状をチェックするスクリーニングを行う。「(チェック対象は)選手の家族もいるので100人は超えます」。レギュラーシーズンからここまで請け負ってきた大事な役目だ。

 今季は球場での滞在時間が制限され、より効率的な治療やケアが求められた。特に地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズは13日間で12試合を戦い「投手陣の疲れをいかに早く取るかが勝負でした」。チーム自慢の救援陣の奮闘は福田氏らトレーナー陣の支えがあったからこそである。

 ワールドシリーズではこれまで同様、外出は球場と宿舎の移動のみで、バブル(隔離地域)内での生活を強いられる。家族とバブルで過ごせるのは選手だけで、福田氏の夫人と2歳の娘は別のホテルに泊まっており「会えるのは球場だけ。手を振ることしかできない」と言う。全てはチームのため。頂上決戦が終わるまで、徹底した感染対策は続く。(奥田秀樹通信員)

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2020年10月25日のニュース