広島ドラ2・宇草 同期の森下アシストするプロ初タイムリー

[ 2020年10月11日 05:30 ]

セ・リーグ   広島3―0ヤクルト ( 2020年10月10日    マツダ )

<広・ヤ>5回、宇草は左前に2点適時打を放つ (撮影・奥 調)
Photo By スポニチ

 持っている。昇格即5戦連続スタメンで早くも2度目の本拠地お立ち台。投のヒーローである森下と並んだ広島・宇草は「“早く(1軍に)来いよ”と言われていたので上がれてよかったです」と笑顔で答え、同学年コンビでつかんだ勝利の喜びに浸った。

 1点優勢の5回に存在感を発揮した。1死満塁の好機。2ボールからスアレスが投じた低め直球を叩きつけると、高いバウンドの打球は前進守備を敷く遊撃手の頭上を越え、中前に転がった。2人の走者を生還させるプロ初の適時打だった。

 「積極的にいきました。(森下)暢仁が頑張っていたので何とか点につながってよかったです」

 東京六大学の明大と法大でしのぎを削り、ドラフト1・2位で入団したルーキー。宇草が満を持して初昇格した6日、森下は「来たね」と笑顔で迎え、1番・左翼での即先発起用に驚きながらも「ヒットを打てるよ」と激励。予言は的中した。

 「あの2点タイムリーは大きかった。森下を勇気づけたし、チームも乗っていけた」。佐々岡監督は殊勲打の宇草を称えつつ「どんどん振っていけるし、思い切りがいいね」と目を細めた。順調な滑り出し。それでも23歳は浮かれない。

 「手応えは全く。できることを一生懸命やるだけ、目の前のことに集中するだけです」

 足もとを見つめ、言葉に力を込めた。(江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月11日のニュース