DeNA、セ52年ぶり12―12ドロー…2日で25失点、ラミレス監督「凄く長い試合だった」

[ 2020年9月5日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA12-12広島 ( 2020年9月4日    マツダ )

<広・D(15)>引き分けに終わりナインを迎えるDeNA・ラミレス監督(左)=撮影・奥調
Photo By スポニチ

 両軍合わせて33安打の乱戦を終えて待っていたのは、今季4度目の引き分けだった。DeNA・ラミレス監督は「凄く長い試合だった。移動ゲームでアウェーで勝つために最善を尽くしたが結果的にそうならなかった」と疲労感をにじませた。

 今季最多17安打12得点でも勝てない。これが連敗中の悪い流れか。先発井納が5点差を守れず4回途中KO。伊勢と平田は好救援を見せたが、その後が誤算だった。9―5の7回にマツダスタジアムでプロ入り以来失点のなかった山崎が、6年目28試合目で3失点と「神話」が崩壊。石田が崩れた8回途中には、たまらず守護神の三嶋を投入したが、初の回またぎとなった9回に同点とされ、抑え転向後14試合目で初めてセーブ機会で失敗となった。

 13連戦の真っただ中だが、パットンのオープナー起用で大炎上して13失点の大敗だった前夜に続き、この日も7投手を投入。「毎日抑えることはない。それも仕方ないこと」と話す指揮官の表情もさえない。それもそのはず。大敗から一夜明け、この日も朝から災難に見舞われた。大雨の影響で横浜から広島に移動していた新幹線が掛川駅付近で止まり、約45分間の運転見合わせ。徐行運転区間もあり予定より1時間遅れで到着した。試合前練習は30分間短縮し、グラウンドと室内練習場に分かれて行うなどドタバタで試合に臨んだ。

 本来なら移動時間は3時間35分だったはずが約4時間30分となり、さらに試合時間は今季最長にあと2分に迫る4時間47分。そして5日はデーゲーム…。疲れを癒やすのは、勝利しかない。 (町田 利衣)

 《セ2度目の最多 パ最多は13―13》
 プロ野球で12得点以上の引き分けは  
年月・日 球団スコア球団
53・3・21 西鉄13―13近鉄
68・7・14 中日12―12大洋
78・7・5 クラ12―12阪急
80・6・6 南海13―13西武
03・5・3 西武12―12オリ
20・9・4 広島12―12De
 と2度の13得点を筆頭に6度目。セでは68年中日―大洋戦以来52年ぶり2度目の最多得点での引き分け試合となった。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月5日のニュース