金光学園 プロ注目左腕・伊藤が3者連続三振締め!今夏初戦「8分くらいの出来でした」

[ 2020年7月23日 18:21 ]

夏季岡山県高校野球大会2回戦   金光学園10―0水島工 ( 2020年7月23日    マスカットスタジアム )

5回に3人目として登板し、1回を3者連続三振で締めた金光学園のプロ注目左腕・伊藤暖人(3年)
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 小柄だが、マウンド上では体を大きく見せる。10―0の大量リードで迎えた5回裏。3番手として、満を持してマウンドに上がった金光学園のエース左腕・伊藤暖人(3年)はこの日最速139キロを記録した速球を主体にスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜ、打者3人を3者連続三振。チームの今夏初戦を完璧な投球で締めた。

 「三振はあまり狙っていなかったんですけど、最初にしてはいい球が行ってたんで」

 高校入学後、8センチも身長が伸びた。しかし、それでも1メートル67。周囲との体格差を補おうとスポーツ専門のトレーナーでもある父・博一さんと「体は小さくても140キロは投げられる」を合言葉に最新のトレーニング法で鍛錬を続けた。投球フォームについても地面を蹴ることでパワーを生み出す地面反力理論を取り入れるなどし、プロも注目する最速143キロ左腕として高校最後の夏を迎えた。

 「8分くらいの出来でした。次はMAXの状態で」。巨人の1メートル71左腕・田口麗斗の動画を何度も繰り返し見て投球術も磨いてきた。小学校5年生の妹・心結(みゆう)さんはダンスを勉強中。兄がプレーするプロ野球の球団でチアリーダーを務めるのが夢だという。父子、兄妹で夢見るプロ野球の世界へまだまだ、進化を続ける。

 ◆伊藤 暖人(いとう・はると)2003年(平15)3月5日生まれ。岡山市出身の17歳。6歳でソフトボールを始める。岡輝(こうき)中学校時代は硬式のヤングリーグ、オール岡山に所属。投手として3年間で33勝を挙げる。金光学園では1年春からベンチ入りし、同秋から背番号1。最速は143キロ。1メートル67、70キロ。左投げ左打ち。父・博一さんはスポーツトレーナー。好きな球団は広島。目標とする選手は巨人の左腕・田口麗斗。

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2020年7月23日のニュース