星稜・マーガード、公式戦デビュー 救援で3回1失点 先輩・奥川を「追い越せるよう」

[ 2020年7月23日 12:29 ]

令和2年度夏季石川県高校野球大会 1回戦   星稜6―1大聖寺 ( 2020年7月23日    石川県立野球場 )

<星稜・大聖寺>公式戦デビューを果たした星稜の1年生・マーガード真偉輝キアン
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 ビッグスケールのルーキーが公式戦デビューを果たした。星稜のマーガード真偉輝(まいき)キアン投手(1年)が6回から救援登板。3回を1安打1失点で5三振を奪った。

 1メートル84、93キロの体躯は迫力十分。「力が入りすぎないようにやろうと思いましたが、体が開いてしまってボールがいかなかった」と先頭打者にいきなり四球を与えたが、後続を落ち着いて打ち取った。8回には先頭打者に左越えソロを浴び「気が抜けてしまっていた」と初々しさものぞかせたが、後続を3者連続空振り三振に仕留め「体の開きを抑えるようにして、修正できました」と無限の可能性を感じさせた。この日の最速は132キロにとどまったが、昨年の絶対的エースを目標に掲げ「奥川(恭伸=ヤクルト)さんを追い越せるようになりたい」と目を輝かせる。

 中学時代は侍ジャパンU15日本代表にも選出された逸材。最速は138キロで地元の強豪校からも誘いを受けたが「甲子園常連で、自分の力を試してみたかったし、力を上げられると思った」と黄色のユニホームを選んだ。「将来、プロ野球選手になる夢がある。150キロを超えて、勝てる投手になりたい」と夢もビッグだ。

 現在はボート選手が使用するエルゴメーターやスクワットで下半身強化を重点に置く。好きな食べ物は沖縄名産の海ぶどうではなく、果物のぶどうという15歳。奥川先輩を超えるための道のりは並大抵ではないが、故郷から遠く離れた石川県で必ずかなえる。

◆マーガード・真偉輝キアン(まーがーど・まいききあん)2004年(平16)9月14日生まれ、沖縄県沖縄市出身の15歳。比屋根小1年のとき「比屋根タイガース」で軟式野球を始め、美東中では「宜野湾ポニーズ」に所属しポニーリーグU14日本代表、侍ジャパンU15日本代表。星稜では今夏から背番号「18」でベンチ入り。家族は米国出身の父と日本出身の母、兄、姉。1メートル84、93キロ。右投げ右打ち。

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2020年7月23日のニュース