ソフトバンク 松田の逆転打で首位タイ浮上!「いい仕事ができて良かった」

[ 2020年7月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―2日本ハム ( 2020年7月22日    ペイペイD )

<ソ・日>7回、中前2点適時打を放つ松田宣(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは22日、日本ハムに3―2で逆転勝ちし、この日敗れた楽天と首位で並んだ。松田宣浩内野手(37)が7回に逆転の2点タイムリー。試合前まで打率・210と打撃が低迷していたが、持ち前の勝負強さを発揮し、今季初の勝利打点もマークした。

 逆転タイムリーを放った直後、一、二塁間での挟殺プレーでアウトとなった松田宣はゴロンと寝転び、天井に向かって両腕を高く突き上げた。ベンチに戻ると手荒い祝福を受けて、サヨナラ勝ちしたかのようなお祭り騒ぎだった。

 「ベンチの声も、お客さんの声も聞こえていて。開幕から全く貢献できてなかったし、粘る気持ちで必ず打ちたいと思って。いい仕事できて良かった」

 3961人の観衆の前で少ないチャンスを生かした。中村晃の適時二塁打で1点差に詰め寄った7回だ。2死二、三塁で代わったばかりの2番手・玉井と対した。平石打撃兼野手総合コーチから打席に向かう前に「しっかり打つ球と捨てる球を意識しなさい」と助言を受けた。フルカウントからの7球目、甘く入った変化球を仕留めると、逆転の2点適時打となった。

 安打、打点ともに3試合ぶり。開幕から全試合スタメンで出場しているが、試合前まで打率・210と低迷していた。「体は元気だけど、メンタル的にこんなにきついんだと思ったが、諦めたら終わり」。勝利打点は今季初めてだ。自分を奮い立たせ、こちらも今季初めてのお立ち台に立った。

 有観客となった最初の10日楽天戦で今季1号ソロ、翌11日に2号2ランを放つなど、調子は上昇カーブを描いている。「お立ち台に立つのが遅いし、スタートから爆発できていない。お客さんのいなかったロッテ、西武戦の約3週間をどうやって、取り戻そうかと思っている」と巻き返しに貪欲だ。

 「熱男」の一打でチームは楽天と首位で並んだ。工藤監督は「マッチ(松田宣)が元気だとチームが明るくなる。これをきっかけにしてほしい。熱男コールも必ず出るので楽しみに」と熱い期待を寄せた。

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