レイズ・筒香 バットを肩に乗せる新打撃フォームでキャンプ再開後初本塁打

[ 2020年7月12日 02:30 ]

 実戦形式の練習で打席に立つレイズ・筒香
Photo By ゲッティ=共同

 レイズの筒香嘉智外野手(28)が10日(日本時間11日)、本拠地のフロリダ州セントピーターズバーグで特別ルールの紅白戦に「2番・三塁」で出場し、キャンプ再開後初本塁打を放った。バットを肩に乗せて構える新打撃フォームで結果を残した。中断前のオープン戦では打率・179と不振にあえいだ長距離砲が、メジャー1年目のシーズンに弾みをつけた。

 バットを左肩で何度も弾ませ、脱力した状態で投手と対峙(たいじ)した。キャンプ中断以降、筒香が取り組む新打撃フォームだ。24歳右腕マクウィリアムスの内角高め、ボール気味の速球を強振。打球はトロピカーナ・フィールドの右翼フェンスをはるかに越えた。

 本来はなかった打席だ。紅白戦で後攻のチームでプレーした筒香は、3回までの3打席に凡退。そこで、本来は守備に就く予定だった4回表も打席に立った。ケビン・キャッシュ監督は「実戦開始以来、左投手との打席が続いたので右投手にも機会を与えたかった」と説明。指揮官の計らいに筒香が応えた。

 2、3月のオープン戦ではメジャー投手特有の手元で動く球に差し込まれ、1本塁打こそ放ったものの、28打数5安打(打率・179)で13三振を喫するなど苦しんだ。新打撃フォームはバットを左肩で弾ませて構え、始動とともに従来と同様にバットを立て、振り抜く。リラックスした状態からフルスイングへつなげ、効率よく持ち前のパワーを発揮。本塁打の後には、2月のオープン戦でも見せたお辞儀のパフォーマンスを披露した。

 この日は「2番・三塁」で出場し5打数1安打。本職の外野以外に内野もこなしながらレギュラー定着を狙う。キャッシュ監督は「ヨシ(筒香)の本塁打が見られて良かった。全体的に良い内容だった」と称えた。7月24日(同25日)に本拠地で迎える開幕戦の相手はDeNA時代の同僚・山口が所属するブルージェイズ。指揮官は「何人かの選手が強い当たりを放っていたが、ヨシもその一人」と頼もしそうに話した。

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