広島 勝利の方程式完成!菊池→フランスア→スコットで1点差逃げ切った

[ 2020年6月14日 05:30 ]

練習試合   広島5―4ソフトバンク ( 2020年6月13日    ペイペイD )

<ソ・広>最後の打者を打ち取り吠えるスコット(撮影・中村達也)
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 広島は13日、ソフトバンクとの練習試合で逆転勝ちした。1点リードの7回から菊池保則投手(30)とヘロニモ・フランスア投手(26)がそろって1回無失点。9回は新守護神のテイラー・スコット投手(28)がリードを守り切り「20年型勝利の方程式」が、ようやく完成を迎えた。

 7回裏のソフトバンクの攻撃を迎えた時点でスコアは5―4。ここまで正解の見つからなかった「勝利の方程式」の答え合わせには絶好の舞台となった。

 マウンドには、菊池保が上がった。先頭の甲斐に対しワンバウンドするフォークで空振り三振を奪うと、牧原と代打明石には、いずれも低めのシュートで詰まらせた。「全ての球を低めに集められた。今日のような投球をすれば大丈夫。変化球でカウントを有利に進められれば抑えられる」。3者凡退に仕留めた全10球中、8球が変化球で打者に的を絞らせなかった。

 8回のフランスアは速球で押した。今宮を右飛、谷川原は空振り三振。代打栗原に中越え三塁打を許したが、三森を二ゴロに封じた。9球を数えた速球のうち、8球が150キロ超え。6月の練習試合4試合中、2試合で失点していた昨季の守護神のボールに威力が戻ってきた。

 9回に登板したスコットは1死三塁を招いたが、リードを死守。「任されたイニングで3アウトを取って、勝利を分かち合うことに集中したい」。実戦では初めてとなる7~9回の順番での3人による継投策が、見事にはまった。抑えに内定しているスコットにつないだ7、8回の継投ついて、佐々岡監督は「逆転したから、終盤にかけてのパターンを起用した」と明言し「20年型勝利の方程式」が固まった。

 試合終盤の起用法が決まらないまま、12日からのソフトバンク3連戦に臨んでいた。救援陣は軒並み不調で一岡、新助っ人のDJ・ジョンソンらが降格。勝ちパターン入りするフランスアも復調気配を見せ始めたばかりで、完全に不安が消えたわけではない。「こういう勝ち方ができればな…と思う。1点差を守る形を取っていきたい」。開幕前最後の一戦を前に、指揮官の腹は決まった。(河合 洋介)

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