中日・山本5回完全「おっしゃー!」開幕2戦目へGO 与田監督も評価「十分な投球」

[ 2020年6月14日 05:30 ]

練習試合   中日3―4DeNA ( 2020年6月13日    ナゴヤD )

<中・D>力投する先発の山本(撮影・椎名 航)
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 「おっしゃー!」と雄叫びをあげた通りの完全投球だった。中日・山本がDeNA打線を5回パーフェクトに封じ、高卒3年目で自身初の開幕ローテーション入りを手中に収めた。中6日で2戦目となる20日のヤクルト戦(神宮)に向かう見込みだ。

 「開幕前、最後の実戦登板で結果を求めてマウンドに上がった。しっかり内角を突けたし、3ボールになったけど修正できたので、一つ課題はつぶせた」

 ギアをトップに入れたのは、先制点をもらった直後の4回だった。「強弱ではないが、力の入れどころを意識した」。先発として重要なのは試合の流れを渡さないこと。そのために3人で抑えると誓った。2死から打撃好調なオースティンを迎え、ボールが先行したが、フルカウントから外角スライダーで空振り三振を奪うと、無観客で静まりかえったナゴヤドームで「おっしゃー」と吠えた。

 2日の練習試合再開後、ここまでの11試合で計54得点を記録している強打線相手に、他球団では日本ハムの開幕投手を務める有原が3回無失点などあるが、5回まで無失点好投したのは山本が初めて。与田監督も「十分な投球だった」と高評価。その上で「これからそういう投手に育てていかなきゃいけない。そういう期待感を持っている」とローテーションの一角として任せる覚悟を示した。

 「開幕ローテーションで投げさせてもらえるなら、しっかり結果を出せるように」。1メートル67の小さな右腕が、大きく羽ばたく時が来た。(徳原 麗奈)

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2020年6月14日のニュース