朝日新聞社社長、甲子園の地方大会中止は「感染リスク完全に抑えるのは難しい」

[ 2020年5月20日 18:31 ]

甲子園球場
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 日本高野連と朝日新聞社は20日、「第102回全国高等学校野球選手権大会」(8月10日から16日間、甲子園)の運営委員会(web会議)を開き、同大会と出場49代表を決める地方大会の中止を発表した。新型コロナウイルス感染拡大から、選手、関係者、観客などの安全と健康を守るための決定。理事会で中止決定を承認した。中止は決定したが、「第102回」の大会回数は数えることも発表した。

 この日午後6時から会見が行われ、大会会長の朝日新聞社・渡辺雅隆社長は地方大会の中止について「およそ3800校が参加し、全国およそ250の球場で開催する地方大会での感染リスクを完全に抑えることは極めて難しい。休校、部活動の停止などの措置が長期間に及び、練習が十分でない選手のけがのリスクも増えていくと予想される」と説明。

 地方大会の運営を担う役員や審判委員はボランティアで、公務や社会的インフラを支えるさまざまな仕事に就いているとし、「コロナ収束が完全に見えない中では、ご協力をいただき、(人数を)確保することはできない」とコメント。また、新型コロナウイルス治療や感染防止などに傾注する医療スタッフについても「球場に常駐してもらうのは難しい」と述べた。

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2020年5月20日のニュース