堀内恒夫さん「『何の為にやってきたのか』本当は、そう叫びたいだろうに」球児へ悲痛メッセージ

[ 2020年5月20日 22:21 ]

堀内恒夫氏
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 元巨人監督で、野球解説者の堀内恒夫さん(72)が20日、ブログを更新。新型コロナウイルス感染予防のため、今春の第92回選抜高等学校野球大会(甲子園)に続いて今夏の第102回全国高等学校野球選手権大会(8月10日から16日間、甲子園)も中止が決定したことについて「試合が出来る可能性をなんとか探ってもらえないだろうか」と県大会の一部でもいい、日程を遅らせてでもいいから開催できないかと訴えた。

 「栄冠は君に輝く」と大会歌をタイトルにブログを更新した堀内さん。「今、決断をしないといけないのであればこの判断は致し方ないだろう。人の命の問題だからね」と中止決定に理解を示し「それは選手たちも充分理解しているはずさ」とまずは続けた。

 だが、「一野球人として」の私見だと断った上で「春もダメ夏もダメ」「両方とも開催しないなんて選手たちにしてみたら大変なことなんだよ。『何の為にやってきたのか』本当は、そう叫びたいだろうに」と球児の胸中を代弁すると「どうだろう。県大会だけでも出来ないものだろうか。全部とは言わない。出来るところだけでもいい。少し遅れてもいいじゃないか。試合が出来る可能性をなんとか探ってもらえないだろうか」と提言した。

 その上で、県大会も一切開催されなかった場合についても言及し「春の大会も夏の大会も経験していなくとも、僕は高校3年間野球をやっていました。とどうか誇りを持ってもらいたい」と球児たちへメッセージ。「今回の決定は試練ではあるけれどその誇りを胸に前へ進んで欲しい。栄冠は君たちに輝いているんだから」とエールを送った。

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2020年5月20日のニュース