昨季は4月に10連敗 DeNA・ラミレス監督「開幕から100%」 120試合程度の今季は出遅れ厳禁

[ 2020年5月20日 05:30 ]

打撃練習を見守るラミレス監督(球団提供)
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 55日ぶりのユニホーム姿。チーム練習再開初日はあいにく小雨がぱらついたが、横浜スタジアムには寮生を除く1軍選手の元気な声が響いた。DeNA・ラミレス監督にとっては、3月25日の阪神との練習試合以来となる球音。「みんなと会えて凄くうれしい。選手のモチベーションを感じた」と頬を緩めた。

 プロ野球は6月中の開幕を目指す方針。試合数は例年の143試合ではなく120試合程度となるだけに「シーズン序盤はそんなに調子が良くなくても後で挽回すればいいという考え方は良くない」とスタートダッシュの重要性を強調する。昨季は4月に10連敗を喫しながら巻き返して2位に入ったが、今季は出遅れは許されない。「“デー・バイ・デー ベースボール”で開幕から100%でいって、高い集中力でシーズンを乗り切ることが重要」と思い描いた。

 この日は午前10時から約3時間、ノックやフリー打撃などが行われた。見守った指揮官は「動きが良かった選手」としてオースティン、佐野、伊藤光、嶺井、柴田の名前を挙げた。すでにメジャー移籍した筒香に代わる「新4番」として指名している佐野については「基本的にそのプランは継続する」と変わらぬ信頼を口にした。

 「今後、与えられた時間でしっかり調整していく」とラミレス監督。開幕に向けて、着実にステップを踏んでいく。 (町田 利衣)

《外出自粛期間は家族サービス!》ラミレス監督は外出自粛期間の過ごし方について「いつもなら試合や遠征がある。普段は一緒にいる時間が少なかったので、より子供たちのことがよく分かった。家族とポジティブに過ごせていた」と明かした。自身のインスタグラムには、家族サービスをする姿だけでなく、さまざまなトレーニング動画も投稿するなど積極的に情報を発信していた。

 ○…プロ野球は当初3月20日開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて延期。その後も感染状況の推移を見守りながら開幕時期を探ったが、4月17日の12球団代表者会議で5月中の開幕を断念した。今月11日の同会議では6月中の開幕を目指す方向で12球団が一致。この日からDeNAはチーム練習、ソフトバンクは投手と野手の合同での練習をスタートさせるなど最短6月19日の開幕に向け、各球団の練習ペースは上がっている。

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2020年5月20日のニュース