各地方大会が独自開催模索へ 20日の運営委員会で夏の甲子園開催協議

[ 2020年5月20日 05:30 ]

 日本高野連はきょう20日、選手権運営委員会を開き、第102回全国高校野球選手権大会(8月10日開幕予定、甲子園)の開催可否を協議する。運営委員会後に理事会、都道府県連盟専務理事・理事長会議が全てオンラインで行われ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で戦後初となる中止が正式に決まる見込み。午後6時に記者会見を開く予定だ。

 会議を翌日に控えた日本高野連の小倉好正事務局長は「主催するものとして、あらゆる状況を想定し、準備をしてきた。明日の運営委員会では、慎重審議に努めたい」とコメントした。緊急事態宣言は14日に39県で解除されたが多くの学校は休校の状態。甲子園を開催した場合、準備期間が十分に確保できない上、8月上旬までに代表校がそろうのは困難で、宿泊、長距離移動による感染リスクが高まることも懸念されている。また、自治体によって授業再開や夏休み期間の設定も異なり、学業との両立も困難とみられている。

 全国では開催を求めてインターネットでの署名が1万人以上集まり、ツイッターでは球児の間で「#俺たちの夏がありますように」のハッシュタグが拡散されるなど開催を熱望する声も上がる。また結論を出すのは時期尚早との見方も出ているが、地方大会ありきの全国高校選手権。各県の準備を考慮すれば中止は避けられない情勢だ。今後は各県が独自の地方大会開催に向け動きだすことになる。

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2020年5月20日のニュース