ソフトB・工藤監督 50日ぶりに「緊張感のある中で動いてくれた ホッとした」 

[ 2020年5月20日 05:30 ]

マスクを付けナインと話す工藤監督(右)(球団提供)
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 ソフトバンクは19日、ペイペイドームと筑後市のファーム施設の2カ所で、投手、野手の合同練習を行った。投手と野手が同じグラウンドでプレーするのは3月30日以来、50日ぶり。練習を視察した工藤公康監督(57)は6月以降の開幕に向け、さまざまなパターンで実戦練習を組んでいく構えを示した。

 工藤監督がペイペイドームで野手の練習を見るのも3月30日以来。シートノック、フリー打撃などを見守り「野手の動きを見ることができた。ユニホームを着て緊張感のある中で動いてくれていた。ホッとした部分はある」と振り返った。

 3月31日からチームは活動を休止。4月9日から始まった自主練習は投手と野手を分けて行われてきた。福岡県で緊急事態宣言が解除され、この日からはペイペイドームとファーム施設で、午前、午後の2班に分けて、投手、野手の合同練習がスタートした。指揮官は「世の中の情勢を踏まえて、徐々にできることを増やしていく」と6月以降の開幕を見据えた。

 投手と野手が合同で練習することで、実戦形式のメニューが組めることになる。この日は午前中に川原、午後には石川が打撃投手を務め、選手は久しぶりに生きた球を打った。今後はシート打撃などが行われ、来週中にも紅白戦を実施する予定だ。6月以降は対外試合が組まれる可能性がある。工藤監督は「状況がどうなるかで変わる。シミュレーションはしている。僕なりにイメージはしているので対応できるかなと思う」と、対外試合が先延ばしとなれば、1軍対2軍の紅白戦なども実施し、試合勘を取り戻していくプランだ。

 この日からは15分の制限付きながらトレーナーの治療も解禁された。「ケガ人を出さないように。どうやってコンディションを上げられるかを考えていく。(開幕が)決まるまでどう過ごしていくか」と工藤監督。工夫を凝らしながら、スタートダッシュに備える。(川島 毅洋)

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2020年5月20日のニュース