夏の甲子園中止に尽誠学園・西村監督「選手たちの心のケアに全力で努める」

[ 2020年5月20日 18:53 ]

甲子園球場
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 日本高野連と朝日新聞社は20日、「第102回全国高等学校野球選手権大会」(8月10日から16日間、甲子園)の運営委員会(web会議)を開き、同大会と出場49代表を決める地方大会の中止を発表した。新型コロナウイルス感染拡大から、選手、関係者、観客などの安全と健康を守るための決定。理事会で中止決定を承認した。

 ▼尽誠学園・西村太監督 高野連関係者の方々には全国の高校球児のためにすごく熟考、ご尽力いただいていることに感謝申し上げます。我々は選抜大会中止が決定し、自粛期間後の4月6日から練習を再開しました。特に3年生は選抜の悔しさを甲子園を目指した夏の大会にぶつけようと、4月11日からの自主練習期間中も自分の力を伸ばすことを考えて練習に励み、一人一人が自分の役割を考え、それをどうチームに貢献するかと全力で行動してくれました。その力を発揮できぬまま甲子園を目指すことを絶たれ、目標を失った生徒たちの心境を考えると胸が張り裂けそうになり心苦しいです。夏の県大会が今後開催される可能性もありますが、まず今私がすべきこと選手たちの心のケアに全力で努めることと、前を向かせこの経験がこれからの自分にとって力になるよう選手たちに言葉を伝えていくこと。そして、選手たちのこれからの進路に向けて全力でサポートすることです。その後、夏の大会に向けては主将、副主将を中心に3年生と話し合っていきます。

 今春選抜大会に出場予定だった尽誠学園の菊地柚主将(3年)は部を通じてコメントを発表する予定だったが、亀井康宏部長が「生徒は心が取り乱れ、コメントが出せる状況にありません」と胸中を代弁した。

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2020年5月20日のニュース