日本ハム・ドラ1河野1軍切符!初実戦で「上出来」1回2K零封 栗山監督も「さすが」

[ 2020年2月16日 05:30 ]

日本ハム紅白戦   白組4―1紅組 ( 2020年2月15日    かいぎんスタジアム国頭 )

<日本ハム紅白戦>白組の先発投手・河野は打者3人を内野ゴロと2奪三振に抑えた(撮影・高橋茂夫)
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 一発快投だ。日本ハムのドラフト1位・河野(JFE西日本)の左腕がうなりを上げた。2軍キャンプ地の沖縄・国頭で行われた1、2軍合同の紅白戦。18年の1位・吉田輝と先発で競演し、直球で押しまくって1軍切符をつかみ取った。

 「どれだけ力が通用するか、早く試したかった。初めての実戦で上出来です」。手応え十分の言葉だ。最速は149キロ。変化球はスライダー、カーブの1球ずつだけで、全11球中9球が140キロ台後半の直球だった。

 テークバックが小さく、腕が頭の後ろに隠れて出てくる。独特のフォームから切れも伸びも申し分ない。先頭のルーキー・片岡(東日本国際大)を3球三振に斬ると、石井を147キロで押し込んで遊ゴロ。ビヤヌエバ(前巨人)は149キロで見逃し三振だ。1イニングを2奪三振の3者凡退。「テークバックが短く、球が生きている。将来伸びる投手だ」。ビヤヌエバも絶賛した。

 2軍の国頭キャンプは吉田輝と同部屋。「年下なのに、ため口なんですよ。なめた後輩です」。そう言って笑えるほど、2歳下の吉田輝との共同生活でリラックスしている。初実戦直前の前夜もアニメ「スラムダンク」を見て「夜はしっかり眠れた。緊張はなかったです」と言った。

 「さすが修羅場をくぐっている。自分らしく投げている」。栗山監督は高く評価すると、1軍昇格について「それだけのものを見せてくれた」と続けた。近日中にも1軍に合流する方向だ。「チームの戦力として貢献できるようにやっていきたい」。そう話す河野には、開幕1軍まで見えてきた。(秋村 誠人)

 ▼日本ハム・鶴岡(河野とバッテリーを組み)社会人上がりだけあってコントロールがいい。低めにどれだけ直球が決まるかで、他の変化球も生きてくる。

 ▼日本ハム・清宮(9回に代打で中前打。右肘手術明けの第一歩)開幕1軍にはいたいし、そこまでにはリハビリもこなせると思う。

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2020年2月16日のニュース