東海大相模VS近江!春関東王者が春近畿王者と初戦から激突

[ 2019年8月4日 05:30 ]

第101回全国高等学校野球選手権 組み合わせ抽選会 ( 2019年8月3日    大阪市フェスティバルホール )

6日目第2試合での対戦が決まりポーズを取る東海大相模・井上恵輔主将(左)と近江・有馬諒主将 (撮影・亀井 直樹)
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 第101回全国高校野球選手権大会(6日から16日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で行われた。全国制覇を果たした15年以来4年ぶり11度目の出場の東海大相模(神奈川)は今春の近畿王者で昨夏8強の近江(滋賀)と、第6日第2試合の2回戦で激突。優勝候補同士の対戦が決まった。また、今大会No・1右腕の奥川恭伸投手(3年)を擁する星稜は第2日第3試合の1回戦で旭川大高(北北海道)と対戦する。

 オーラス49番目。一つだけ空いていたのは大会6日目の第2試合だった。東海大相模のボードが入り、会場は拍手に包まれた。

 「待っている間は長かった。でも、最初から運命は決まっているので」。井上主将はそう言った。最後の最後に決まった相手は、昨夏の甲子園ベスト8の近江だ。1年前に躍動した2年生左腕・林がこの夏はエースで甲子園に戻ってきた。

 「とにかくイメージすること。それが最大の練習になる」。門馬監督は言葉に力を込めた。昨夏準々決勝で吉田輝(現日本ハム)の金足農に逆転サヨナラ2ランスクイズで敗れた試合を見ていたそうで、林の投球に警戒心を強める。その言葉に呼応したのが、高校通算102発を誇る2年生トリオだ。通算42発の西川、そして通算38発の4番・山村は昨年春夏の甲子園での林を見ていたという。

 「中学3年の時テレビで見ました。去年の夏も。(抽選で)うすうす(近江のところへ)来そうだなと感じた」。西川はすでにイメージを描いており「変化球が凄い」とし、特にチェンジアップを警戒。山村は左の大砲として「左投手でインステップする。クロスファイアをどう打つか」とポイントを挙げた。

 大会6日目。「林攻略」のための時間は十分だが、試合まで練習で追い込むのが“相模流”だ。通算22発の1番・鵜沼は言う。「この期間でさらにパワーアップしたい。試合までどれだけ成長できるかです」。自慢の打棒に磨きを掛け、猛打でのみ込む。そのイメージはできつつある。(秋村 誠人)

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2019年8月4日のニュース