大学侍、3大会ぶりⅤ!明大・森下MVP「日本一の投手から世界一の投手になれました!」

[ 2019年7月22日 05:30 ]

日米大学野球 第5戦   日本6-1米国 ( 2019年7月21日    神宮 )

5回無失点と好投した森下
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 第43回日米大学野球選手権は21日、神宮球場で最終第5戦が行われ、日本が6―1で快勝し、3勝2敗で3大会ぶり19度目の優勝を果たした。国内開催では81年大会から16連覇。先発した森下暢仁投手(明大4年)が5回1安打無失点の快投。3試合で15回を投げ、2勝1敗、防御率1・20で最高殊勲選手賞に選ばれた。首位打者は12打数6安打、打率・500の柳町達内野手(慶大4年)だった。

 日本のエース右腕が叫んだ。「日本一の投手から世界一の投手になれました!」。全日本大学選手権で明大を優勝に導いた森下暢は「みんながつないでくれた。絶対勝たなくてはいけないと思って投げた。最高のチームが出来上がったと思う」とMVP獲得とともに、仲間に感謝した。

 圧巻だった。今大会3度目の先発は5回1死まで無安打の快投で流れを引き寄せた。第1戦は9奪三振で5回2安打無失点も、第3戦は5回2失点で負け投手になった。「(捕手の)海野と話し合ってカーブや変化球が有効と確認した」と、この日は緩急を使った。5回1死から三塁へのバントヒットを許したが、フォスキューを127キロのチェンジアップで三飛。ベイリーを左飛に仕留めた。

 大会直前の合宿で生田勉監督はチーム全員でグループLINEを作った。「こういうチームをつくると伝え選手からも質問をさせた」。SNSを駆使し、双方向の対話で一体感をつくった。その指揮官も「心強い大黒柱でした」と日本を3大会ぶりの優勝に導いた右腕を称えた。(君島 圭介)

 《慶大出身の前巨人監督 由伸氏が始球式》○…慶大出身の高橋由伸前巨人監督(44)が第5戦の始球式を行い、見事な直球を投げ込んだ。登板後は巨人時代の先輩である松井秀喜氏が昨夏の甲子園始球式でワンバウンド投球したことを引き合いに出して「松井さんが甲子園でひっかけてボール投げたでしょう。それよりは良かった」と周囲を笑わせた。高橋氏は96、97年の同大会に出場し、3試合連続本塁打などを記録した。

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2019年7月22日のニュース