【兵庫】姫路南 投打かみ合い8強進出 進撃の原動力はフルスイング

[ 2019年7月22日 14:45 ]

第101回全国高校野球選手権 兵庫大会5回戦   姫路南7―0武庫荘総合 ( 2019年7月22日    姫路市ウインク )

<姫路南・武庫荘総合>1回無死一塁、梅崎は右越え2ラン(撮影・井垣 忠夫)
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 姫路南が投打のかみ合う快勝で8強に進出した。初回に3点を先行し、その後も着々と加点。投手陣も先発・谷大和投手(3年)から注目の144キロ左腕・照峰賢也投手(3年)につなぎ、最後は庄竜太郎投手(3年)が締める盤石のリレーで零封した。吉本純也監督(45)は「選手は良く頑張ってくれた」と振り返った。

 半世紀を超える沈黙に終止符を打つための夏だ。1958年夏の甲子園大会に出場し、2勝を記録した同校。当時の記憶は脈々と受け継がれている。1―0の初回無死一塁、右越えに公式戦初本塁打となる2ランを放った梅崎稜大主将(3年)は「入学した時から先輩に聞いてきたし、グラウンドに来てくれる地域の人も、期待を込めて話してくれる」と言う。61年前の兵庫大会優勝旗、さらにモノクロの記念写真は学校の玄関に飾られている。近年も安定した成績を残しているが、ここ10年の夏の兵庫大会最高成績は5回戦だっただけに、まずは鬼門を突破。「最後のカベを越えて、甲子園で勝つことが目標」と力を込めた。

 進撃の原動力はフルスイングだ。平日の練習時間は2時間半~3時間半程度。その大半を打撃練習に充てる。「もちろん状況は考えていますが、中途半端なことはしたくないので。その打席が最後になっても後悔しないように、やっています」と主将。吉本監督も歴代のチームと比較し「緊張していないし、楽しそうにやっている。勝たないといけないと考えるより、楽しんでやることが目標ですから」とフルスイングを貫く選手の姿に目を細める。
 5回戦に進出した16校のうち、公立校が13校。群雄割拠の兵庫をフルスイングで勝ち進み、61年ぶり2度目の聖地を目指す。

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2019年7月22日のニュース