【東東京】帝京の“伝統1年スター”武藤、初陣キラリ狙いすまし1安打

[ 2019年7月16日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 東東京大会3回戦   帝京3-0実践学園 ( 2019年7月15日    神宮 )

ベンチ前で武藤(中央)らナインに指示を出す帝京・前田監督
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 89年夏の甲子園で平成初代王者に導いた帝京・前田三夫監督も「1年生とは思えない」とうなった。「6番・遊撃」で起用した武藤が躍動。0―0の2回だ。「ファーストストライクから狙っていた」。1死二塁からの2球目を腕を伸ばして捉えた。右前打でつなぐと、その後の敵失で先制点を奪った。

 「最近あまりヒットが打ててなくて、昨日も最後まで居残りでバットを振った」。11年夏以来の聖地を目指し、不安を抱えての初戦だったが「(スタメンで起用してくれた)監督や先輩に恩返ししたい」と3打数1安打と責任を力に変えた。6回には犠打も決めた。

 帝京には06年杉谷拳士(現日本ハム)、09年松本剛(現日本ハム)、伊藤拓郎(元DeNA)、11年石川亮(現日本ハム)ら1年夏から甲子園で活躍する系譜がある。甲子園通算51勝の名将は「杉谷、松本になかった力感がある。あとはうまさを覚えれば」と太鼓判。そんな高い評価にも武藤は「自分はセンスがないので努力あるのみ。次は打点を狙います」と先を見据えていた。(古澤 航)

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