7点差から大逆転も雨天ノーゲーム 指揮官「リセットした方がお互いスッキリする」

[ 2019年6月30日 16:17 ]

第101回全国高校野球選手権 愛知大会1回戦   桜台―日進西(4回終了時雨天ノーゲーム) ( 2019年6月30日    春日井市民 )

試合は桜台が一挙9点を上げた直後の4回終了時に雨天ノーゲームに
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 無情の雨…ではなかった。桜台が0―7の劣勢から一挙9得点で大逆転を果たした直後、試合開始前から断続的に降っていた雨は強さを増し、雨天ノーゲームが決まった。試合の流れを一転させた直後のノーゲーム。それでも加藤直樹監督は「お互い、雨の影響があっての得点もあった。この状況で2点のリードはないようなもの。一度リセットした方がお互いにスッキリすると思う」と笑顔だった。

 名古屋市立の進学校で、昨年度は地元の名門国立大・名古屋大に14人の合格者を出した(卒業生含む)。選手達が文武両道を実践し、ひたむきに野球に取り組んできたことを知るからこそ、監督は「3年生にとっては高校生活最後の大会で、最後の試合になるかもしれない。だから、できればいい状態でやらせてあげたい。その方が、納得できると思うんです」と言う。勝敗の問題ではなく、高校野球の集大成にふさわしい場を整えてあげたい。そのためなら「2点」は決して惜しくない。

 先週から試験期間に入り、それは7月2日まで続く。「練習もろくにできていないし、選手にとっては良かったかも」。再試合となったことで、万全の準備も可能になった。7点を逆転した桜台も、逆転された日進西も、好条件のもと全力を出し切って、野球を楽しむ。

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2019年6月30日のニュース