西武・本田 6回無失点で2カ月ぶり3勝目 地元宮城でのフレッシュ球宴、輝星より輝く

[ 2019年6月30日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7-0オリックス ( 2019年6月29日    メットライフD )

お立ち台でガッツポーズする源田(左)と本田(撮影・尾崎 有希)
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 強い気持ちを持って堂々とマウンドへ向かい、腕を振った。「何としてでも勝ちたかった。2カ月勝ちから離れていて、昨日チームも負けていたので」。西武・本田が6回2安打無失点の粘投で4月24日以来66日ぶりの3勝目を挙げた。

 初回に3者を凡飛に仕留め、「直球が思ったより切れていた」と流れに乗った。5連勝中のオリックス打戦を相手に、直球を軸にゼロを並べた。走者を置いても冷静に対処。6回を除いて得点圏に進ませなかった。

 過去4登板は勝ち星なし。走者を出してから苦しんだ22日阪神戦の翌日、メンタルトレーナーに連絡を入れ「楽しむことから見直してみたら」と助言を受けた。この一言をきっかけに「野球を楽しむことや打者と勝負することを再認識できた」という。3月からメンタル強化に取り組み、意識的にマウンドまでの歩き方や立ち居振る舞いを変えた。家族やコーチらにも「見ていて今までとは違う。成長したように見える」と言われるほど変化した姿を取り戻した。

 「ローテーションを回っているという感覚はない」と話すが、着実にローテーション入りへ歩みを進める。7月11日に地元・宮城で開催されるフレッシュ球宴に選出された。日本ハムの新人右腕・吉田輝がMVP獲り宣言をする中、本田は「地元のファンの方に楽しんでもらえる投球を。派手な投球はできないが、しっかり抑えたい」。控えめな言葉の裏に、強い決意をのぞかせた。(武本 万里絵)

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2019年6月30日のニュース