巨人・菅野プロ最短KO 原監督も厳しく「リズムもへったくれもあったもんじゃない」

[ 2019年6月24日 05:30 ]

交流戦   巨人1―5ソフトバンク

2回無死一塁、菅野の交代を告げる原監督(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 43球目は内角低めに大きく外れた。2回先頭。巨人・菅野が相手先発の和田に四球を出すと、原監督はベンチを出た。勝てば5年ぶり交流戦優勝だった大一番でプロ最短の1回0/3を4失点で降板。エースは「チーム、ファンの方に申し訳ないです。僕の実力なので結果として受け止めて、打開していかないといけない」と言った。

 初回から球が高めに浮き、逆球が目立った。福田の先頭打者弾は、内角要求の直球が外寄りになり、右中間に運ばれた。上林にはカーブが、デスパイネにはカットボールが外角に外れて四球。原監督は「リズムもへったくれもあったもんじゃない」と口調は穏やかながら、厳しく言った。

 菅野は交流戦で2勝を挙げ、一丸で全5カードを勝ち越してきた。エースを早々に交代に踏み切った理由を、指揮官は「みんなで積み上げて、交流戦の優勝戦という形に持ち込んでいるわけですから。一人の選手だけに任せるわけにはいかない」と説明した。以降は6投手をつぎ込み、1点しか与えなかったが、初回の4点があまりにも重たかった。

 原監督が「甲子園の決勝」と位置づけた試合には敗れたが、11勝7敗で球団として5年ぶりに交流戦を勝ち越し、交流戦前に3位だったリーグ順位は首位となった。若林、桜井ら若手も台頭した。指揮官は「計画に即している。大一番に力を発揮できる選手をこの数カ月でつくっていくことが、新たな課題として見つかった。修羅場、山に向かっていくということをしないと駄目」と言った。秋への大事な戦いにつなげる。 (神田 佑)

続きを表示

2019年6月24日のニュース