ソフトB福田、2発で巨人に引導 初先頭弾&トドメ弾「貢献できた」

[ 2019年6月24日 05:30 ]

交流戦   ソフトバンク5―1巨人 ( 2019年6月23日    東京D )

初回、菅野から先頭打者本塁打を放つ福田(撮影・木村 揚輔)
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 ソフトバンク・福田が優勝へ導く痛烈な先制パンチを見舞った。初回、菅野の147キロ直球を右中間へ。13年目で初の先頭打者弾からチームも4点を奪い、沢村賞右腕を早々とKOした。

 「凄く良かった。チームとしても大きな一打になったと思う」

 7回にも左腕・高木から7号ソロを右中間上段へ。自身初の1試合2発で交流戦は計6発。交流戦が18試合制になった15年以降、規定打席未満の打者では最多本塁打となった。早くも昨季に並ぶ7本塁打と一発が増えた要因には、同学年の柳田の助言があった。「悠岐から“飛ばす力があるんだから、もっと長打を狙って打った方がいいよ”と言われて。強く振るようにしたんです」。1月には柳田の自主トレに同行し、ともにフルスイングで技術を磨いてきた。

 この日はプロ13年目で「二塁手」として初先発。「健太(今宮)のグラブを借りて、なりきって守りました。でも一応プロですから何とかなります」。06年高校ドラフト1巡目で入団し、4年目まで内野手としてプレーした意地があった。

 工藤監督も手放しで喜んだ。試合前、不慣れな守備に就く福田に「結果は問わない。こちらが責任を取るから思いきりやってくれ」と話し、試合後は「あの先頭ホームランで“ヨシ行けるぞ”という雰囲気になった」と称えた。福田も「監督は打撃を期待しているはずだから。守備の負担より、打席は打席と割り切っていた」と意図はくんでいた。

 21日の巨人との初戦でも自身初の満塁弾を代打で放ち、これもV打となった。交流戦6本塁打、13打点は、同7本、14打点のグラシアル、松田宣に次ぐ。まさに福の神となり「優勝できてホッとしてます。貢献できたと思います」と笑った。柳田、中村晃ら、主力を欠いても穴を埋める選手がいるから強い。 (伊藤 幸男)

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2019年6月24日のニュース