ソフトB工藤監督、交流戦最多4度目V 支えたスコアラー陣と柔軟起用

[ 2019年6月24日 06:14 ]

交流戦   ソフトバンク5―1巨人 ( 2019年6月23日    東京D )

交流戦優勝の工藤監督はスタンドの声援に応える (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・工藤監督は総力を結集し、一発攻勢と投手力で勝ち取った優勝に「若い選手、ベテランも非常に頑張ってくれた」と目尻を下げた。自身4度目の交流戦優勝は監督として単独最多となった。

 効果的な一発が交流戦で飛び出した。指揮官も「ホームランがいっぱい出ましたね」と振り返る。12球団最多の32本塁打のうち、クリーンアップ以外の打者が放った本塁打は18本あった。

 どこからでも一発が飛び出す裏側には、スコアラー陣による入念なデータ提供が見逃せない。加藤暁彦スコアラーは「パ・リーグ相手のときと、基本的にはミーティングの内容は変わらない。ただ、初対戦の投手が多いので、僕らは多めに投手の映像を見るようにしてから、選手に特徴を伝えるようにしている」と話す。たった18試合ではあるが、スコアラー陣は普段よりも映像の分析に時間を大きく割いていた。

 柳田、中村晃、今宮ら、野手に故障が相次ぐ中、相手に合わせた最善の布陣を日々、模索し、16通りのオーダーを組んだ。初対戦では軌道が分からないために投手優位になるケースが多いが、18試合中、2回までに得点を挙げた試合が13試合あった(先制は11試合)。指揮官の柔軟な起用に選手が応えた。 (川島 毅洋)

続きを表示

2019年6月24日のニュース