3・11開幕スポニチ大会組み合わせ決定 東芝・宮川 Vでプロ行く

[ 2019年2月9日 05:30 ]

スポニチ大会での活躍を誓った東芝のドラフト候補・宮川
Photo By スポニチ

 社会人野球の第74回JABA東京スポニチ大会(3月11日開幕、神宮など)の組み合わせが8日決まった。昨年都市対抗4強のセガサミーなど16チームが出場。今秋ドラフト候補の東芝の152キロ右腕・宮川哲投手(23)は上武大時代に志望届提出も、指名漏れを経験。ドラフト解禁年を迎え、今季最初の公式戦となる平成最後のスポニチ大会でスタートダッシュを誓った。

 宮川の言葉は力強く、決意を感じさせた。「スポニチ大会で頑張って夏につなげたい。結果がついてくればスカウトの方も見ていてくれると思う」

 東海大山形時代は外野手で入学も遠投120メートルの強肩を買われ2年春から投手に。この頃、既に最速は140キロを超えた。上武大には外野手で入学もすぐに投手に転向。関甲新学生リーグ7連覇に大きく貢献した。スカウトからも評価する声が上がり、プロ志望届を提出したが無念の指名漏れ。同期の外野手・島田と左腕・石井はともに阪神から指名を受けただけに「悔しかった」と振り返る。

 2年後のプロ入りを目指して東芝に入社。社会人野球にもまれ「あのままプロに行けたとしても通用しなかった」と貪欲に成長を求めた。昨秋の日本選手権では自己最速が152キロにまで伸びた。満を持して臨む社会人2年目。「力感なく速い球を投げることを意識していて、ようやくできてきた。打者からも良い反応を得られている」と手応えを口にする。悔しさからはい上がった本格派右腕が、東芝を04年以来15年ぶりの優勝に導く。(松井 いつき)

 ◆宮川 哲(みやがわ・てつ)1995年(平7)10月10日生まれ、奈良県出身の23歳。4歳から野球を始める。中学時代は生駒ボーイズで3年夏に全国優勝。東海大山形では1年春からベンチ入りも甲子園出場なし。上武大では1年春からリーグ戦に登板。主に救援ながら先発もこなして通算13勝。リーグ7連覇に貢献し、4度の全国大会にも出場した。東芝では昨年のスポニチ大会で初登板。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

 《東海理化・立野&JFE西日本・河野「高卒3年目コンビ」に注目》ドラフト候補では東海理化の右腕・立野とJFE西日本の左腕・河野の「高卒3年目コンビ」に注目が集まる。立野は昨秋日本選手権1回戦で自己最速150キロをマーク。12回10奪三振で完投し、プロのスカウトからも評価する声が上がった。河野は準優勝だった同大会で2度の完封。特に準々決勝では強豪・日本生命を抑え込む実力を見せた。貴重な即戦力左腕として上位候補になりそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2019年2月9日のニュース