源田 森に続いた!2夜連続レオMVP「触りまくって」運もらった

[ 2018年7月15日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2018第2戦   全パ5―1全セ ( 2018年7月14日    熊本・リブワーク藤崎台 )

<全セ・全パ>5回無死三塁、適時二塁打を放ち二塁に滑り込む源田(左)   (撮影・成瀬 徹)
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 細胞レベルで躍動した。5回に先制二塁打を放った全パ・源田(西武)が、プロ2年目で初の球宴MVP。熊本県出身の父・光明さんら親戚が約10人、見守る前で最高の結果を手にした。

 「あの一本でこんな賞をもらえるのはおこがましいな、と。びっくりしています。家族も来ていたので良かったです」

 0―0の5回だ。無死三塁。岩貞のスライダーを捉えると、前進守備の二塁の左を抜いて、中前に転がった。中堅手が左中間寄りの守備位置だったことで一気に二塁へ。「ちょっと地味なヒット」と振り返ったが、俊足と判断力で二塁打にした。

 2度目の球宴で初安打、初打点。前日の第1戦は途中出場で四球だった。先頭弾の秋山、MVP弾の森ら、西武勢の野手で唯一、無安打。「打っていないのは僕だけです」と周囲に漏らしていたが、終わってみれば「運をもらおうと触りまくっていた」という森に続く連夜のMVPだ。

 源田自身は隣県の大分出身だが「小さい頃に何度も来ていた」という父の故郷の力を借りた。同じ25歳で同郷の甲斐が、球宴初打点となる左前適時打で続いたのも喜んだ。「去年の侍(ジャパン)の時に僕と甲斐だけノーヒットだったので」。熊本地震では、大分県の一部も被災した。特別な思いを胸に、九州男児の意地を見せた。

 球宴用にメーカーに発注したグラブは、新品ではなく使い込まれたようにしつらえられていた。「凄くいろいろ要望するので…」。あくまでも実用性へのこだわり。「地味な一打」も実に源田らしかった。

 浅村も敢闘賞に輝き、西武勢が手にした賞金は2日間で700万円。「みんな調子が良かったので、このまま後半戦に入っていける」。今季を象徴する猛打の「獅子おどし打線」に、また勢いがついた。 (春川 英樹)

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