【岩手】西和賀 逆転で大船渡撃破 ボート部助っ人「正直こんなに興奮する夏になるとは思わなかった」

[ 2018年7月15日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権岩手大会3回戦   西和賀3―2大船渡 ( 2018年7月14日    岩手県営 )

9回を7安打2失点で完投勝利の西和賀・高橋大
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 西和賀が大船渡相手にミラクル逆転劇を見せた。相手先発は154キロ右腕の佐々木朗ではなかったが、佐藤健に6回まで1人の走者も出せない。それでも0―2で迎えた7回に3連打で無死満塁とし、押し出し、敵失、安打で試合をひっくり返した。

 「前半は弱気な姿勢が見えたが、後半は振りにいけた。接戦に持ち込んでサヨナラしか勝ちはないと思っていたけど、運が良かった」。高田前監督で、4月から指揮を執る伊藤貴樹監督はそう振り返った。

 部員9人にボート部からの助っ人2人を加えた11人で臨んだ。同点とした二ゴロ失策は、ボート部を引退した6月上旬から参加した三浦だ。打った瞬間「しまった」と全力で一塁を駆け抜けると、奇跡が起きた。「正直こんなに興奮する夏になるとは思わなかった」と声を弾ませた。

 11年ぶりで最高成績となる夏2勝。2失点完投したエースで主将の高橋大は「(1番打者の)佐々木朗には強気で攻められた。本当にうれしかった」と喜んだ。 (武田 勇美)

 <大船渡の二刀流・佐々木朗 登板機会なく終戦>大船渡の二刀流・佐々木朗は3回戦で姿を消した。「1番・中堅」で出場し、2打数無安打2四球。50メートル5秒9の快足で盗塁を決めたが、最後までマウンドに立つことはなかった。国保陽平監督は「疲れがあるから、佐々木朗を投げさせるつもりはなかった」と説明。佐々木朗は「負けた実感が湧かない。3年生と甲子園に行きたかった。(2点止まりの)打線が佐藤健さんを不安にさせてしまった」と声を震わせた。

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2018年7月15日のニュース