ソフトB王会長 日本一連覇へ大号令「こちらも変化しないと」

[ 2018年1月31日 05:34 ]

ファンを前にあいさつする王会長
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 ソフトバンクは30日、工藤公康監督(54)をはじめ選手、スタッフ約160人が、福岡市の筥崎宮で必勝祈願を行った。集まった3800人のファンにあいさつした王貞治球団会長(77)は日本一連覇へ向け、チーム力の底上げの重要性を訴え、ナインには昨年からの「変化」を求めた。

 恒例の必勝祈願を終え、王会長がマイクの前に立った。小雪も舞う寒空の下、筥崎宮に詰めかけた3800人のファンに、日本一連覇に向けた思いを口にした。

 「今日は我々の元旦です。昨年はホークスの歴史に残る戦いができた。今年も新たなシーズンがスタートする。最後のゴールを目指して、一致団結して最後の最後まで戦い抜きたい」

 昨季は94勝49敗の成績を収め、圧倒的な強さでリーグ優勝を飾った。CS、日本シリーズも制し日本一まで駆け上がった。投打がかみ合った最高の1年。投手では東浜が16勝を挙げ最多勝を獲得し、サファテはMVPに輝いた。野手では育成出身捕手の甲斐の台頭、若手の上林も外野の一角を担った。そんな中、王会長は「17年と18年は違う。相手が研究してくるし、こちらも変化しないと。どこまで変化できるかをテーマにすれば、技術も上がる。チャレンジしてほしい」と相手を上回ることを求めた。

 王会長の思いはチームにも浸透している。工藤監督は「“今年もやるぞ”という雰囲気が(選手から)出ていた。今年1年はチャレンジャー。一つずつ積み重ねて優勝できるように」と足元を見つめてシーズンに臨む構えを示した。今季から選手会長に就任した柳田は「いいキャンプになるように。ケガをしない程度に追い込む。いいオフにするために勝つのが一番。冷静かつ積極的にやっていきたい」。東浜も「前の年にいくら投げてもスタートは横一線。競争は始まっている。しっかりアピールしたい」と決意を新たにした。

 他球団のマークが厳しくなるのは日本一球団の宿命。受け身になるのではなく、昨年を超えるための変化や進化がチームの成長につながる。その先に日本一連覇が見えてくる。王会長は「新しい選手が出てくることを期待しているが、核になった選手はもう一段ね」と、1日から始まる宮崎春季キャンプを前に、チーム内の競争を楽しみにしている様子だった。

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2018年1月31日のニュース