松坂、岩瀬と“共闘” ドラフト同期に「分からないこと聞く」

[ 2018年1月31日 05:31 ]

福田選手会長が選手、関係者に配布したTシャツを着て岩瀬(左)と並んでキャッチボールをする松坂
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 入団テストを経て中日入りした松坂大輔投手(37)が30日、沖縄・北谷で行われている合同自主トレで移籍後初めてブルペン入りし、25球を投じた。青木宣親外野手(36=メッツからFA)のヤクルト復帰が決定的となり、05年以来の再戦を熱望。また、アテネ五輪日本代表で同僚だった岩瀬仁紀投手(43)と再会し、共闘を誓った。

 松坂にとっても、心躍る吉報だ。世界一に輝いた06、09年WBCの同僚だった青木が、ヤクルトに復帰する。メジャーでの対決はないが、「交流戦でやっているかな」とうろ覚えな記憶を呼び起こす。その表情はうれしそうだった。

 05年に対戦し計7打数1安打、2三振と抑え込んでいるが、現在の立ち位置は異なる。昨季まで所属したソフトバンクでの3年間は、右肩故障でわずか1試合登板に終わった。「WBCで一緒になっているし、僕自身が何とかしないと」。再起を目指す男は、後輩との勝負もモチベーションに変えていく。

 この日は、同じ99年入団の左腕と再会した。04年アテネ五輪に一緒に出場し、銅メダルを獲得した43歳現役最年長の岩瀬だ。「岩瀬さんとはドラフト同期。キャンプを見ていれば学びたいことが出てくる。分からないことは聞くし、見て学べることはたくさんある」。入団決定から初対面。キャッチボールでは隣で投げ、ランニングも併走し、コミュニケーションをとった。

 先発、救援と役割は違うが、左肘故障を乗り越えて昨季50試合に登板しカムバック賞を受賞した先輩は、最高のお手本。5年連続Bクラスに沈むチームをともに盛り上げていく覚悟だ。

 松坂はブルペンにも入った。捕手を立たせて25球。カーブも交え、「ブルペンの感じを知っておきたかった」とうなずいた。見守った森監督は「逆算したら今日あたり入るだろうと考えていた」と、松坂のキャンプ初日のブルペン入りを予言した。「アピールしていかないといけない立場だが、ペースを抑えて落ち着いたキャンプにしたい」。1日のキャンプインを前に、松坂のコンディションは順調だ。

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2018年1月31日のニュース