ロッテ・種市が歩む“二木の道”「野球漬けで幸せです」

[ 2018年1月31日 11:30 ]

ロッテ・種市篤暉投手
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 球春到来。いよいよ始まる春季キャンプでは、若手のアピールにも注目が集まる。

 最下位からの巻き返しを図るロッテに、楽しみな存在がいる。プロ2年目を迎えた種市篤暉投手だ。八戸工大一からドラフト6位で入団した昨季は、体づくりに専念。イースタン・リーグで1試合の登板だった。フェニックス・リーグ、秋季キャンプを経て台湾で行われたウインターリーグにも参戦。中継ぎとして5試合6イニングを無失点とアピールした。ほとんど休みなく野球に明け暮れた1年を「野球漬けで幸せです」とキラキラした笑顔で言い切った。

 プロ入り前には80キロに届かなかった体重は、現在85キロ。今年は88キロを目指してトレーニングを続けながら「野球をやる上では90キロくらいほしい」と話す。パワーを付けることで、最速148キロの直球の球速アップが狙い。「150キロが最低ラインで、150キロ台中盤まで出したいと思ってトレーニングをしている」と理想像を描いた。

 球団では、同じく高卒でドラフト6位入団の二木が、1年目に体づくり→2年目に2軍でローテーションを守り終盤に1軍登板→3年目に1軍ローテーション、という育成を行い、プロ4年目だった昨季は主戦投手へと成長を遂げた。種市も「二木の道」を歩んでいくことになる。負けん気の強い右腕は「今年2軍で結果を出して1軍に上がりたい。でも経験するだけではなくて1軍で勝ちたい」と語気を強めた。

 故郷の青森を離れて1年が経ち、すっかりなまりも影を潜めた。散髪は表参道に出向き、おしゃれさも増した。新人選手が加入し、先輩にもなった。「みんなに勝って1軍を勝ち取らないといけない。グラウンドの中で年齢は関係ないし、どんどんアピールしたい」。2月1日からの石垣島キャンプは1、2軍の枠を撤廃し、横一線でスタートする。伸びしろ十分の19歳にとって、どんな1カ月となるのだろうか。(記者コラム・町田 利衣)

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2018年1月31日のニュース