MVPはロッテ・謎の魚 スポニチ選定NPBマスコットアワーズ

[ 2017年11月23日 11:00 ]

ロッテのマスコット謎の魚
Photo By スポニチ

 プロ野球各球団のファン感謝イベントが、23日の6球団を皮切りに25、26日と展開される。選手だけでなく、人気マスコット・キャラクターとのふれあいもファンの楽しみ。今年頑張ったキャラクターたちに各賞を“進呈”し、活躍を振り返った。MVPは斬新な気持ち悪さ!?が受けた、ロッテの「謎の魚」だ。

 今年球界を、いや、世間をザワつかせた一匹の魚がいる。名前はなく、年齢や性別不明の「謎の魚」。5月にデビューすると、一気に注目の的となった。激動のシーズンを終え「序盤は飛ぶ魚を落とす勢いも、失速したのが不満です。37(さかな)点」と自己採点は厳しめだった。

 うさんくさい関西弁を話す第1形態。黄色い足が生える第2形態から骨が飛び出す第3形態と進化する。斬新さが受けMLB.comの「Cut4」や英国BBCでも特集された。東京湾で漁師をしている手嶌智チーム広報補佐兼打撃投手の父・照雄さんが溺れている魚を救い、恩返しにZOZOマリンでプロモーションを手伝うことになったのがデビューのキッカケ。まさに、おとぎ話「浦島太郎」のような物語だ。

 一流選手でも年間を通して活躍するのは難しい。謎の魚もまた、高い壁にぶつかった。奇妙すぎるパフォーマンスで7月には立て続けにテレビ生出演も、以降はオファー激減。原因を「広報のスタミナ切れ」と人のせいにするなど、周囲からはてんぐになっているとの声もささやかれた。

 しかし「出るくいは打たれる」と猛省し初心に帰った。魚に近い関係者は「第4、第5、第6形態への進化もある」と今後の展望を語る。グッズ売り上げは断トツ。今月上旬の台湾遠征ではぬいぐるみが初日完売と、まだまだ注目度は高い。再び輝くため、謎の魚はオフも海の中で自主トレに励んでいる、に違いない。 (町田 利衣)

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2017年11月23日のニュース