楽天ドラ１近藤　梨田監督“要求”で死球覚悟「後輩耐えて」

梨田監督（左）に右腕を掲げられ笑顔のドラフト１位の近藤
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　楽天・梨田昌孝監督（６４）が６日、岡山市の岡山商大を訪れ、ドラフト１位で指名した近藤弘樹投手（２２）と初対面した。７日からの倉敷市内での秋季キャンプを前に、あいさつに訪れたもので「男前だな」と握手を交わし、約１５分間話し合った。会談後には「大卒ということで即戦力。（キャンプは）１軍を確約します。救世主になってもらいたい」と来年２月の春季キャンプ１軍スタートを確約した。

　近藤も自覚は十分で会談の中で先発希望を伝え「ローテーション入りを目標にしたいし、２桁勝ちたい」と話した。指揮官からは「宿題」として内角攻めを磨くように求められ「後輩を活用して内角に投げられるように。後輩は耐えてくれると思います」と死球覚悟で懐をえぐる練習を、１月の新人合同自主トレまで重ねることを誓った。

　広島県出身の右腕は少年時代は広島市民球場に足を運び、元広島で日米通算２０３勝の黒田博樹氏に憧れたという。「真っすぐでグイグイいっていたのが格好良かった」と回想する。近藤も制球と度胸を身につけ、最速１５３キロの直球を武器に尊敬する人の背中を追う。則本、岸、美馬と先発右腕は充実しているが、近藤が先発陣に割って入れば、戦力は充実する。　（黒野　有仁）

　◆近藤　弘樹（こんどう・ひろき）

　☆生まれ＆サイズ　１９９５年（平７）６月２７日、広島県生まれの２２歳。１メートル８６、９６キロ、右投げ右打ち。５０メートル走６秒８。遠投１１０メートル。

　☆球歴　広島市立三入中から安佐北に進学したが甲子園出場経験はなし。岡山商大では中国六大学リーグ通算２９勝２２敗。防御率１・２３。４年秋から主将を務めた。

　☆必需品　体重計。来年の入寮でも持ち込む予定。「太りやすい体質なので」。好物は寿司。

　☆座右の銘　「経験は財産となり、夢は動力となる」。三入東小時代に所属したソフトボールクラブ「三入東ジュニア」の監督から卒団時に贈られた言葉。