金本監督「藤浪も入ってもらわないと困る」 来季開幕ローテ“希望枠”として期待

[ 2017年11月7日 09:05 ]

金本監督から「希望枠」として大きな期待を寄せられる藤浪
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 阪神・金本知憲監督(49)が6日、来季の開幕先発ローテーションについて言及。「2人(メッセンジャーと秋山)は当確」と話した上で、藤浪晋太郎投手(23)に対しては当確ランプこそともさなかったが、「入ってもらわないと困る」と『希望枠』として大きな期待を寄せていることを明かした。藤浪の復活こそが金本阪神3年目の最大の伸びしろだ。

 来季の開幕先発ローテーションの構想を問われた金本監督は、まず「2人は当確」と今季11勝のメッセンジャー、同12勝の秋山に当確ランプをともした。一方で、藤浪については「晋太郎の立ち位置は難しいな。今年も数カ月、ファーム。優先的にローテーションに入れるか…分からんね、年が明けてみないと」と結論を先送り。とはいえ、どの投手より期待が大きいのもまた、藤浪だ。だから続けた言葉の行間からも、その思いがあふれ出た。

 「(開幕ローテに)入ってほしいのは、当たり前。入ってもらわないと困りますわ。今年も去年も、俺はそういう計算でいたんだから。14〜15勝する計算の上でローテーションをね。開幕前は。(来季は)してほしいよ、もちろん。誰が監督でもそう。アイツがおらんでええ、という監督はいないでしょう」

 入団1年目の13年から3年連続2桁勝利を挙げ、5年で45勝。目下5年連続で開幕ローテーションも務めている。本来の実力からすれば「開幕ローテ」ではなく「開幕投手」の座を争ってほしい投手だ。今季成績では現時点で開幕ローテに当確ランプはともせないが、決して期待が小さいわけではない。想像を上回る成績を残す可能性と、力を持っている投手。藤浪はまさに「希望枠」というわけだ。

 その藤浪は来季へ向け、復調気配も漂わせている。シーズンを通じて制球難に苦しんだ1年だったが、今季最終登板となった10月17日のCSファーストS・DeNA戦では2回1安打無失点。フェニックスリーグにも参加し、好投を続けた。そして今キャンプでも、指揮官が「ブルペンを見たら安定感はあるイメージやけど。あまりブレがない」と話すように、本来の姿を取り戻しつつある。

 今後は11、18日に計画される韓国LGとの練習試合に登板し、今年の実戦投球を締めくくる予定。その復活こそが金本阪神3年目の最大の「補強」となる。 (惟任 貴信)

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2017年11月7日のニュース