牧田“メジャーの道”開けた!西武がポスティング容認 数日中に決断

[ 2017年11月7日 06:11 ]

ポスティングシステムを利用しての米球界挑戦が濃厚となった西武・牧田
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 西武は6日、牧田和久投手(32)が希望しているポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認する方針を示した。鈴木葉留彦球団本部長(66)が明かしたもので、現在、日米間で協議している改定交渉が合意するのを待って、申請手続きを行う。西武が同制度を申請するのは、11年12月の中島裕之(現オリックス)以来6年ぶりとなる。

 かねてメジャー挑戦を希望していた牧田に、夢への道筋が開けた。埼玉県所沢市内の球団事務所で取材に応じた鈴木本部長は、ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍について「認めるつもり。その方向でと思っています。本人も強い意志がある」と語った。既に牧田本人にも伝えているという。

 牧田は今季、中継ぎで58試合に登板し、3勝3敗、防御率2・30。チームの4年ぶりのCS進出に貢献した。メジャーへの憧れを強くしたのは、守護神を務めた今年3月のWBC。米国の球場のロッカーやトレーニング施設の充実ぶりに感銘を受け、帰国後には「向こう(米国)でやってみたい気持ちが出てきた」と話した。今季終了後に球団に希望を伝え、球団も1年目から先発、中継ぎ、抑えと投手陣の柱としてフル回転してきた牧田の貢献度を評価し夢を後押しするためにメジャー挑戦を容認した。

 ポスティングシステムは10月31日をもって失効。現在、日本野球機構(NPB)と大リーグ機構(MLB)が改定交渉を行っているが、合意には至っていない。そのため、鈴木本部長は「全部決まってから申請する。(今月)中旬以降かな」と見通しを語った。下手投げはメジャーでも希少価値が高く、シーズン中も複数の球団が視察に訪れている。ただ、米国のFA市場は大物選手から決まっていくため、同本部長は「牧田は中継ぎだし、(移籍決定時期が)読めないところもある」と、不確定要素が多いことも強調した。

 牧田はポスティングシステムの改定交渉が合意していないこともあり、決断には慎重になっているもよう。今季取得した国内FA権の行使も含めて、数日中にメジャー移籍を申し入れるかどうかを最終判断する。

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2017年11月7日のニュース