“猛虎のジョー”ドラ6牧“辰吉ばり”右ストレート磨く

[ 2017年11月1日 09:24 ]

辰吉ばりに右腕をぐるぐる回すポーズをする牧丈一郎
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 阪神からドラフト6位指名された牧丈一郎投手(18=啓新)が31日、プロで生き抜いていく最大の武器として「ストレート」に磨きをかけることを誓った。福井県福井市にある同校で佐野仙好統括スカウトらから指名あいさつを受け「直球が持ち味。プロに入っても誰にも負けない直球を投げたいです」と意気込んだ。

 中学3年だった14年8月には大リーグでも活躍した野茂英雄氏が総監督を務めるボーイズリーグ選抜「NOMOジャパン」の一員として米国遠征を経験。その際に同氏から「この先も真っすぐで押していける投手になれよ」と金言を授かり、直球を磨いてきた。

 最速152キロの剛球はまだ荒削りな部分が多い。16年ドラフト3位で入団した才木の担当でもあった熊野輝光スカウトは「才木でさえ入団当初は最速147キロ。体ができたら、凄い球を投げるんだろうな」と牧の伸びしろを確信している。

 阪神投手で剛球の使い手といえば、近年では「火の玉」と称された藤川がいる。「藤川球児さんの直球は小さいころから憧れだったので、そういう投手になりたい」。名前の「丈一郎」は、両親がボクシングの元世界王者だった辰吉丈一郎のファンだったことから付けられた。猛虎のジョーとなるべく男も必殺の「右ストレート」で頂点をうかがう投手になる。(河合 洋介)

 ◆牧 丈一郎(まき・じょういちろう)1999年(平11)9月23日生まれ、京都市出身の18歳。松ケ崎小3年から「松ケ崎シャークス」で野球を始め主に捕手。6年時に投手転向。下鴨中では「京都嵐山ボーイズ」に所属。啓新では1年秋からベンチ入りし2年秋からエース。3年夏の福井大会は準々決勝敗退で甲子園出場なし。1メートル81、81キロ。右投げ左打ち。

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2017年11月1日のニュース