沢村賞 来年度からQSも参考に 選考規定の補足項目に

[ 2017年10月30日 17:00 ]

 沢村賞選考委員(選考委員長・堀内恒夫氏、平松政次氏、村田兆治氏、北別府学氏、山田久志氏)は、来年度の選考規定に補則項目として「沢村賞の基準で定めたクオリティー・スタート(QS)の達成率を含む」を明記することを決めた。

 沢村賞の基準によるQSは「先発で登板した全試合に占める、投球回数7回で自責点3点以内」と定められた。

 同賞の選考基準は7項目あり、(1)15勝以上の勝利数(2)150以上の奪三振数(3)10以上の完投試合数(4)2・50以下の防御率(5)200イニング以上の投球回数(6)25以上の登板数(7)6割以上の勝率――だが、(3)の完投数をクリアした投手は13年の金子(オリックス)以来4年連続、(5)の投球回数は15年度の前田(広島)、大野(中日)以来、2年連続で到達した投手がいなかった。

 堀内委員長は「(セットアッパーなど)分業制が進むプロ野球で、より長いイニングを安定して投げられる条件としてQSを設定した」と説明した。QSの達成率は選考時の参考記録として来年度から考慮されることになる。

続きを表示

2017年10月30日のニュース