アストロズ、サヨナラ王手!ドジャースとの壮絶打撃戦制す マエケンも痛い被弾

[ 2017年10月30日 14:48 ]

ワールドシリーズ第5戦   アストロズ13―12ドジャース ( 2017年10月29日    ヒューストン )

延長10回、サヨナラ打を放ったブレグマンに駆け寄るアストロズの選手たち (AP)
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 米大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)第5戦は29日(日本時間30日)にヒューストンで行われ、地元のアストロズ(ア・リーグ)が延長戦の末、ドジャース(ナ・リーグ)に13―12のサヨナラ勝利。これで対戦成績を3勝2敗とし、球団史上初のワールドシリーズ制覇に王手を懸けた。ドジャースの前田健太投手(29)は2番手の投手として登板したが、2/3回を投げて1本の被本塁打を含む2安打1失点という内容でマウンドを後にした。

 対戦成績2勝2敗で迎えた第5戦の先発投手は、第1戦と同じ顔合わせとなり、アストロズがカイケル、ドジャースはカーショーの両左腕がマウンドへ。ドジャース打線は第1戦と同様、この日も立ち上がりのカイケルを攻め、初回に6番・フォーサイスの2点適時打で先制すると、さらに相手守備の乱れで1得点を追加した。

 4回にも8番・バーンズの適時打で4―0とリードを広げたドジャースだったが、アストロズはその裏に4番・コレアの適時打と5番・グリエルの3ランで一挙4得点。第1戦で7回1得点と抑え込まれたカーショーを攻略し、同点に追いついた。

 好投手の投げ合いが予想されたが、試合は意外にも打撃戦に。ドジャースは直後の5回に5番・ベリンジャーが3番手・マキューから3ランを放ち、7―4と再びリード。それでも、アストロズはその裏に3番・アルテューベが2番手・前田からお返しの3ランで試合を7―7の振り出しに戻した。

 7回、ドジャースはベリンジャーの適時三塁打で8―7と勝ち越し。しかし、アストロズはその裏に自慢の強力打線が爆発して一挙4得点。先頭の1番・スプリンガーのソロ本塁打で同点とすると、アルテューベの適時二塁打で勝ち越し。さらに、コレアの2ランが飛び出し、11―8と一気に試合をひっくり返した。

 アストロズは8回にも9番・マキャンのソロ本塁打で12―9。これで勝負ありかと思われたが、ドジャースは9回に驚異的な粘りを見せ、7番・プイグの2ランで1点差に迫ると、1番・テイラーの適時打でついに12―12の同点。試合は第2戦に続いて今シリーズ2度目の延長戦に突入した。

 ドジャースは9回から7番手の投手として守護神ジャンセンが登板。10回、アストロズはそのジャンセンから2四死球で2死一、二塁の好機を迎えると、2番・ブレグマンが左前へ決勝の適時打を放ち、5時間17分の試合にピリオドが打たれた。

 5回途中、2死一、二塁とピンチの場面で登場した前田はアルテューベの被弾後、6回も続投し、1死から四球を与えたところで降板。この日は打者5人に対して球数25球だった。

 場所をロサンゼルスに戻して行われる31日(日本時間11月1日)の第6戦は、ドジャースがヒル、アストロズはバーランダーの先発が予定されている。

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