その心は?金本監督 新人最大5人!来春1軍キャンプ連れて行く

[ 2017年10月30日 05:30 ]

練習を見守る金本監督
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 阪神・金本知憲監督(49)が29日、今秋ドラフト会議で指名した投打の即戦力候補を来春の沖縄キャンプで1軍スタートさせる方針を明かした。正式決定は年明けの新人合同自主トレでの調整次第でも、指名した7人のうち高校生と育成枠以外の5人を招集予定。戦力底上げへ未知の新戦力に期待を膨らませた。

 26日のドラフト会議で阪神は育成枠1人を含む7人を指名。金本監督は即戦力候補と位置づける新人を来春の沖縄1軍キャンプに帯同させる方針を早くも明かした。

 「連れて行かないといけないね。見たいのもある。人数を見ながらね」

 今秋は1位の仙台大・馬場を筆頭に5位まで大学・社会人から指名。高校生投手の6位・牧、育成1位の石井以外は確かに1年目から戦力として期待したい存在だ。具体名や人数は来年1月の新人合同自主トレでの仕上がり具合を見てから決定する見通しで、新人8のうち大山、小野、糸原の3人を1軍の沖縄組に加えた今春を上回る可能性も出てきた。来季13年ぶりのリーグ優勝へ向けて戦力底上げは不可欠で、新人の加入が現有戦力に与える刺激を「確かにそうだね」と認めた。

 「いきなり開幕からは無理だろうけどね。外野手も内野手も足が速いしね。足で売っている選手。江越とか、植田とか刺激になるんじゃないかな」

 挙げた特長が示すように3位で指名した立大・熊谷、4位で指名した上武大・島田へ向ける期待と注目が高い。特に50メートル5秒7を誇る島田の走力を即戦力に位置づけ、今秋のCSでは代走要員としてベンチ入りしていた江越、植田にとっては新たなライバル出現となる。熊谷も侍ジャパン大学代表で遊撃手を務め、50メートル5秒8の走力を備える即戦力だ。

 抜てきへ向けた準備にも余念がない。今後の指名あいさつや仮契約の場などを利用し、担当スカウトを通じて阪神で実施している練習メニューやトレーニングなどを伝える案を明かした。

 「練習を見せるのもいいね。トレーニングのビデオとか。こういう練習をやってますよと。連続ティー打撃とか、ロングティーとか。バッティングを何時間やっているとかね」

 口頭だけでなく実際の映像を見せることで具体的な認識が深まり、未体験のプロのキャンプへ入りやすくする狙いだ。昨季4位から2位へ躍進し、悲願を目指す来季。新人たちにもチャンスは十分にある。(山本 浩之)

 ▽金本阪神の新人1軍キャンプ参加

 ★16年 6人中2位の捕手・坂本のみ参加。1位の外野手・高山は、ドラフト指名直後に受けた右手首骨折の手術の経過観察で2軍キャンプ組だった。

 ★17年 8人中1位・大山、5位・糸原の両内野手、2位の投手・小野の3人が参加。「内野定位置は競争」の方針から、01年(沖原、藤本、梶原)以来16年ぶりの新人内野手複数参加となった。

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2017年10月30日のニュース