阪神・香田投手コーチ 完投増指令 救援陣に休養を

[ 2017年10月30日 05:30 ]

香田投手コーチ(左)が見守る中、キャッチボールをする岩貞(中央)と秋山
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 阪神・香田勲男投手コーチ(52)が29日、来季へ向けて先発陣に「完投増」を指令した。

 「完投してくれる投手が、カード頭にいてくれると、リリーフの負担も減ると思う。最後まで頑張っていってくれる先発投手の強さはありがたいよね」

 今季は岩崎、桑原、高橋、マテオ、ドリスがプロ野球史上初となる「60試合登板クインテット」を形成するなどブルペン陣のフル稼働でシーズンを乗り切った一方、先発陣全体で4完投にとどまった。16年の8完投から半減し、物足りなさが残ったのも事実。最後までマウンドを守り切り、リリーバーたちに「完全休養」をプレゼントできる選手の出現を同投手コーチは願い、秋季キャンプでは課題克服に打って出る。

 「この秋のキャンプでカウントを取れる変化球の習得をね。(変化球の)精度が上がると、無駄な四球が減ったり、球数減につながっていく。長いイニング投げるには、精度アップが必要になってくる。投げるスタミナ、精神的なスタミナも、もっと強くなってほしい」

 今季2完投の秋山、岩貞、青柳ら来季のローテーション定着を期待される若虎にさらなるレベルアップを求めた。(遠藤 礼)

 ▽阪神の今季完投 4度で広島、ソフトバンクと並ぶ両リーグ最少。内訳は

 月・日 投 手 相手

5・16 秋 山(VS中)

7・21 秋 山(VSヤ)

8・4 メッセ(VSヤ)

9・28 能 見(VSD)

ですべて勝利投手。なお最多チームは、セは巨人の9度、パは楽天とオリックスの13度。個人では、セは菅野(巨)6度、パは則本(楽)8度。

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