金本監督 3戦合計24失点も泰然自若「まあ一つ取れた」

[ 2017年4月3日 06:25 ]

セ・リーグ   阪神1―9広島 ( 2017年4月2日    マツダ )

<広・神>乱調の能見(左)に金本監督(中央)も厳しい表情
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 阪神はメッセンジャーを筆頭に岩貞、能見の主力3投手で臨んだ開幕カード3連戦で、計36被安打24失点。3試合いずれも先発投手が6回を自責点3以内で投げるクオリティースタートという最低限の役割を果たせなかった。

 「(能見は)ポテンヒットからの2失点が1回と3回か。アンラッキーと言えばアンラッキー。抑えているんだけど。でも、そこから粘れなかったというのが、まあね。(先発には)最低、6回は行ってもらわんとね」

 金本監督は「不運」を理解した上で、勝負所での粘投を求めた。

 確かに先発・能見はアンラッキーだった。初回は先頭・田中のバットをへし折りながら左前に落とされリズムを崩した。続く菊池に左翼線へ先制適時二塁打、丸に右前適時打を浴び2失点。3回も先頭・田中の左前打を皮切りに1死一、三塁とされ、新井に左中間2点二塁打を浴びた。3回1/3、4失点の能見は「糸井が打った後の回をしっかり抑えないといけなかった」と肩を落とした。

 精彩を欠いたのは、先発だけではない。7回には、3番手・岩崎も崩れた。福留の失策などもあって5失点。反撃ムードに水を差す投球に「出たところでゼロに抑えるのが中継ぎの仕事」と反省の弁を絞り出した。水ものである打線に対し、投手力は野球の基本。そこが崩れると、試合が壊れるのも無理はなかった。

 開幕カードは1勝2敗の負け越し発進。投手陣とともに3戦8失策の守備力にも課題を残した。とはいえ、まだ3試合。就任2年目の指揮官は、泰然自若に前を向いた。

 「まあ一つ取れたというのをやっぱりね。ジョンソンを崩したし、岡田も崩したし、そこは自信を持っていってほしい」

 マイナス要素をあげつらうのではなく、3戦19得点の打線にプラス要素を見いだした。その上で「これからだんだん試合を重ねていくうちに、そういうミスを減らしていって。試合をしながらでも、うまくなっていくということを目指していきたい」とチームを鼓舞。明日4日からのホーム6連戦へ向け、「もちろん(仕切り直す)」と言葉に力を込めた。(惟任 貴信)

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2017年4月3日のニュース