ソフトBサファテ「目標だった」助っ投新178S 開幕3日で3S

[ 2017年4月3日 05:43 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―3ロッテ ( 2017年4月2日    ヤフオクドーム )

<ソ・ロ>外国人投手通算最多記録の178セーブを達成したサファテは花束を手に声援に応える
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 本当に頼りになる助っ人だ。2点リードの9回、ソフトバンクの守護神・サファテがマウンドに向かった。開幕から3連投となったが、力でねじ伏せる。決め球は全て直球。ダフィーを154キロ、井上を155キロ、代打・加藤を153キロで3者連続空振り三振だ。

 3戦連続セーブで、来日7年目で積み上げたセーブは178。横浜(現DeNA)と巨人で活躍したクルーンを上回り、外国人投手では最多となった。

 「自分もさすがに3連投で達成できるとは思わなかった。(クルーンは)それだけ記録を残した人だし、目標だった」。胸の前でグラブと右拳を合わせ、おじぎをする「感謝」のポーズで新記録達成の快挙を喜んだ。

 今月9日に36歳の誕生日を迎えるベテラン右腕。速球を最大限に生かすために、変化球を効果的に使った。ダフィーと井上にはカウント球でフォークを使い、加藤には初球から3球続けてカーブ。「それなりの年齢だし、頭を使って野球をやらないと」。変化を恐れないから進化がある。

 今年は休養日に毎回、ヤフオクドームで走り込むなど体のケアを重視している。昨季まで3年連続で60試合以上に登板し、肉体は悲鳴を上げている。昨季途中、試合がない期間を利用し、体のチェックで米国に極秘帰国したこともあった。それでも周囲に疲れた姿を見せない。今季も勝利が近づけば黙ってマウンドに上がり、3年ぶりの開幕3連勝に導いた。

 この日の試合前、球場を訪れた秋山幸二前監督から「(登板が)143試合あるかもね?」と言われたという。苦笑いの最強助っ人守護神だが、すぐに「(試合のない)明日も体を動かしたい。仙台の初戦(4日、対楽天)に投げられる準備はする」と真剣な表情で言った。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・五十嵐(1点を追う7回に今季初登板し、3者凡退。その裏に味方が逆転し、2年ぶり白星)ラッキー。野手のおかげ。

 ≪最多記録は岩瀬(中)の402≫サファテ(ソ)が3試合連続の今季3セーブ目をマーク。通算セーブ数を178とし、前日に並んだクルーン(巨)を抜き歴代単独8位、外国人投手では単独トップになった。なお、通算セーブ数の最多記録は岩瀬(中)の402。

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