松井裕 21日“追試”直訴!理想のフォーム取り戻し実戦締めだ

[ 2017年2月21日 05:30 ]

ブルペンで投球練習する松井裕
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 もう一丁だ。侍ジャパンの守護神候補である楽天・松井裕が、21日の日本ハムとの練習試合(名護)で志願のマウンドに立つ。当初は18日の韓国・KIA戦(金武)が、22日の侍ジャパン合流前の最後の登板となる予定だった。ところが、この日朝に与田投手コーチが確認すると、「投げます」と直訴。急きょ、1イニングを投げることになった。

 最後のフォームチェックをしたい。ポイントは3つだ。1つ目はテークバック。与田コーチによればKIA戦は左腕が背面方向に入りすぎていた時があり、左肘を上げるタイミングにズレが生じた。同コーチは「ボール(WBC公式球)が滑りやすいので意識が指先に行き過ぎている」と分析する。2つ目は顔。松井裕は「力むと顔が上を向いてしまう」という。伸びのあるボールを投げ込むため適度にリラックスする。3つ目は体重移動。スムーズな投球フォームとなるよう、軸足となる左足を意識して臨む。

 今季はこれまで紅白戦を含めて実戦に3試合登板。いずれも1回を無失点で終えたが、3者凡退で終えたのはKIA戦のみ。その試合でも「球の走りがいまいちの時がある」と、直球には納得がいっておらず「真っすぐがどれだけ投げたいように投げられるか」と、理想のフォームを確認して本来の直球を取り戻す。

 相手は昨季日本一に輝いたチーム。主砲には同じ侍ジャパンの中田がいるが「中田さんは僕のことを知っているし、僕も知っている。でもWBCで対戦するのは知らない選手。相手に関係なく、自分の投球をできるように」と話した。自らに課した“追試”をクリアして、侍ジャパンに合流する。 (黒野 有仁)

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2017年2月21日のニュース