【東尾修の目】筒香の侍4番は決まり 初対戦の相手でも自然に反応

[ 2017年2月21日 08:10 ]

練習試合   DeNA 9―3 韓国KIA ( 2017年2月20日    宜野湾 )

1回2死二塁、左中間適時二塁打を放ったDeNA・筒香
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 筒香は風格があるというかマウンド目線で見て、どっしり構えているから投げづらい。ポイントがかなり近くて引きつけられるし、内角のさばきもよくなっている。ストライクからボールになる球でもついてこられそうで、カウントを取る球が難しい。

 フォーク、スプリット系のボール球を振ってくれてカウントを有利にできればいいが、そうはいかない。2死で走者がいないときは勝負を避けるのが無難。走者を置いてどうしても勝負しなければならないなら、ボールからストライクになる球で攻めるしかない。

 シーズンに入ったら敬遠気味の四球が多くなると思うが、WBCでは相手がどんどんストライクを投げてくる。韓国・KIAを相手にしたこの日、初回の先制二塁打。カウント2―2から外角低めの球を逆風を突いて左中間の深いところまで運んだ。配球を読んだわけじゃない。初めて対戦する投手の投球に自然と反応した結果である。

 どんな球を投げてくるか分からない投手と対戦するWBC。4番は決まりだ。(スポニチ本紙評論家)

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2017年2月21日のニュース