オリ 右の大砲候補新助っ人獲得 日本の複数球団がリストアップ

[ 2016年11月25日 05:30 ]

 オリックスは24日、新外国人として大リーグ・マリナーズのステフェン・ロメロ外野手(28)を獲得したと発表した。

 1年契約で年俸は85万ドル(約9600万円)プラス出来高払い。右の大砲候補加入に、福良監督も「(期待する打順は)やっぱり4番。うちの一番足りなかった長打力に期待したい」と喜んだ。

 ロメロは10年ドラフトでマリナーズに入団し、14年にメジャー昇格。今季までの3シーズンで94試合に出場し、打率・195、4本塁打だった。ただ、今季3Aでは打率・304、21本塁打、85打点と安定した成績をマーク。マイナー通算で100本塁打を放つなど日本の複数球団がリストアップしていた好打者で、オリックスはマリナーズに移籍金を払い、獲得に成功した。

 長村球団本部長は「ホームランも今年の(3Aでの)20本ぐらいは打ってくれるだろうが、長打力というより確実性」と評価。日本球界への適応力も決め手の一つとした。打撃を映像でチェックした福良監督も「穴が少ないかな」と期待。チームには少ない右の大砲候補だけに、左打者のT―岡田や吉田正らと中軸を組ませる構想だ。

 今季はブランコ、ボグセビックらの4番候補が不発で、チームは最下位。84本塁打はリーグ5位で、チーム打率、総得点ともにリーグワーストだった。加えて糸井のFA移籍も決まり、得点力不足解消が課題だっただけに、ロメロ加入は明るい話題となりそうだ。

 ◆ステフェン・ロメロ 1988年10月17日、米国アリゾナ州出身の28歳。オレゴン州立大から10年ドラフト12巡目でマリナーズに入団。14年にメジャーデビューし、16年までに94試合に出場。マイナーリーグでは通算588試合で打率.306、100本塁打、442打点。主に外野手で、右投げ右打ち。1メートル88、100キロ。

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2016年11月25日のニュース