木田画伯 Vパレードに感激 4年前も参加すれば良かった

[ 2016年11月25日 21:08 ]

1994年の巨人の日本一パレードを振り返る木田画伯
Photo By 提供写真

 日本ハム・木田優夫GM補佐(48)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、20日に札幌市内で行われた優勝パレードについて。沿道で13万8000人もの人たちが日本一を祝福してくれた最良の一日。自身にとって長嶋巨人時代の94年以来となるパレードに思うのは感謝しかありません。そして願うのは来年、再来年とパレードを続けられることです。

 先日、札幌の駅前通でファイターズの優勝パレードが行われました。寒い中、13万8000人の人たちに駆けつけていただき、球団の一人として、優勝してこんなにたくさんの人たちに喜んでいただけたんだと感激しました。もちろん、当日は忙しくて来られなかった人、札幌までは遠くて来られなかった人もたくさんいたと思います。ファイターズの監督、コーチ、選手はそういった人たちの思いを全て受け止めて、あのパレードを行っていたと思います。本当に、ありがとうございました。

 最近では優勝パレードが定着しましたが、以前はそうではありませんでした。僕が初めて優勝パレードに参加したのは1994年、ジャイアンツ時代にチームが日本一になり、銀座をパレードしたときです。その前にも日本一やリーグ優勝を経験していましたが、優勝パレードは行われませんでした。この年は僕も1軍にいて6勝していましたが、主力選手が乗るオープンカーには乗れず、今回のような2階建てのオープンバスも用意されず、屋根のある普通のバスに乗り、座席に座って窓から手を振っていただけだったのを覚えています。

 実は、僕の優勝パレードの経験はこの時だけで、2012年のファイターズのリーグ優勝の時は退団が決まっていて、ファンの皆さんに感謝の思いを込めて参加する考えもあったんですが、それ以上に次の年は違うユニホームを着て全力でプレーすることを決めていたので、辞退させていただきました。ただ、今回のパレードを見ていて、優勝した時は皆さんと喜びを分かち合うものなので、あの時も参加すればよかったと後悔しています。パレードはなかなか経験できるものではないと言われますが、ファイターズの選手は来年も再来年もずっと経験するものだと信じています。(日本ハムGM補佐)

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2016年11月25日のニュース