ソフトB森福 FA権行使へ 調査している巨人などが興味か

[ 2016年10月17日 05:50 ]

パ・リーグCSファイナルS第5戦 ( 2016年10月16日    札幌D )

球場を後にする森福
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 ソフトバンクの森福允彦投手(30)が、国内フリーエージェント(FA)権を行使する方向であることが16日、分かった。

 この日の敗退後には「負けたばかりなので、今後のことは何も考えていない」とだけ話した。ただ、親しい関係者には「体も大きくないし、球速も遅い自分を指名してくれたホークスには感謝している」としながらも、「せっかく手にした権利だし、環境を変えて、もう一度、一から挑戦してみたい」と漏らしているという。

 入団4年目の10年に中継ぎ左腕としての地位を確立し、翌11年には60試合に登板。同年の中日との日本シリーズ第4戦では6回無死満塁のピンチを脱し、「森福の11球」として今でも語り継がれている。13年は第3回WBC日本代表にも選出された。今季も50試合に登板し、2勝1敗16ホールド、防御率2・00と安定した成績をマークした。

 直球の球速は130キロ台で、身長も1メートル72とプロ野球選手では小柄。だが、自主トレに同行したこともある巨人・杉内を参考とした、球の出どころが見えにくい独特の投球フォームでポジションをつかんだ。今季は対左打者を中心に起用されたが、右打者の内角に投げ込む度胸も併せ持つ。今季、対左の被打率・242に対し、右も・250と苦にしなかった。

 ソフトバンクは昨オフにメジャー挑戦を視野に入れた松田のように、宣言残留を認める方針だ。森福がFA宣言した場合には、救援投手が補強ポイントの一つで、その動向を慎重に調査している巨人などが興味を示す可能性がある。球界が誇る貴重なリリーフ左腕。その決断が待たれる。

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2016年10月17日のニュース