マエケン 109年ぶり本盗やられた 日本人投手PSまた勝てず

[ 2016年10月17日 05:30 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦 ( 2016年10月15日    シカゴ )

<カブス・ドジャース>2回、ヘイワードに三塁打を許した前田(AP)
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 ナ・リーグの優勝決定シリーズが15日(日本時間16日)に開幕し、ドジャースの前田健太投手(28)がカブス戦に先発した。カ軍に球団ポストシーズン史上109年ぶりとなる本盗を決められるなど、4回3失点で降板。味方が一時同点に追いついて黒星は消えたものの、チームは4―8で敗れた。ア・リーグの同シリーズ第2戦は、インディアンスがブルージェイズに2―1で競り勝ち、2連勝を収めた。

 試合後、会見場に現れた前田は意気消沈していた。4回3失点降板。3回4失点で黒星を喫した10日のナショナルズとの地区シリーズ第3戦に続く、早い回での交代に「ポストシーズンに入って、いい投球ができていないのは、自分が投げミスしているのと実力不足」と小さな声で話した。

 初回、先頭ファウラーに中前打を許すと、続くブライアントに左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び、わずか8球で先制を許した。2回にも1点を失い、なおも1死三塁では三本間に挟んだ三塁走者バエスに生還(記録は盗塁)され、0―3の5回に代打を送られた。

 4安打は全て追い込んでから打たれた。レギュラーシーズンでは2ストライク後の被打率は・199だったが、ポストシーズンでは・438。追い込んでから厳しく攻めきれず「しっかり投げ切れていないのが原因」。黒星こそ免れたが、チームは初戦を落とした。ポストシーズンで日本人先発投手は6連敗中だったが、その連敗を止めることも、自身のポストシーズン初勝利も挙げることはできなかった。チームは第2戦で13日の救援登板から中2日のエース左腕カーショーを先発させて必勝を期す。(シカゴ・奥田 秀樹通信員)

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